2度目のヴァナディール ソロ活動中の妄想屋クルクと仲間達。
Klu4623.jpg

ロランベリーにある、何の変哲もない、ただの池。
でもここは、芋巣を通らなければ行けない場所です。





いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪




【2017/10/14 23:59】 | SS
トラックバック(0) |
クルクでーっす、やっぴ~(・▽・)ノ

一度ネコ社長んトコに顔出しときます。
行ったらさ、いきなり噂を知ってるかって。
噂は色々聞いてるけど、ネコ社長の言う噂がどれのことなのかわかんないよ。

Klu4618.jpg

それなら知らない~。
って言うか、それは噂じゃなくてデマじゃない?
後でバレて給料差っ引かれるのはゴメンだから、先に言っておこっかなぁ。
どうしよっかなぁ・・・。

一方、皇宮に戻ったラズファードは、ガッサドから魔笛の完成を知らされます。
でもね、5つの魔笛を制御する装置の完成が未定らしいの。
それがなくては魔笛の起動が出来ないなら、完成とは言わないんだよガッサド君( ̄ー ̄)
遺跡調査で制御装置を探していたようなんだけど、設置してあった場所しか発見出来なかったみたい。
・・・とか何とか言ってるけど、クルクは何のことだかサッパリわかんないんだけどね★

Klu4619.jpg

前回、騎士との戦闘後に、5ヶ所に落下したんだって。
これが魔笛?
クルクには、ルザフの船にあった絵の中の、鉄巨人アルザダールがバラバラになったものに見えます。
っていうか、そうでしょ、コレ。
制御装置は、このどこかの場所に発見されずに保管されているか、もしくはすでに発見されてはいるけどまだ解明されていないものの中にあるか・・・。
確かなことは、バラバラになっている5つの各遺構の内部では 、修復装置や防御装置が機能しつづけているらしいよ。
つまり、それらに指示を出している指令装置が必ずあるはずだって、ガッサドは主張してるの。
いずれにしても、これだけ大掛かりな施設ならば、必ず記録が残されているはずだって。
そりゃそうだよね。
何かあった時に、修理や再建が出来なくちゃ困っちゃうし。
そのためには、恒久的な方法で残しておかなければならないわけで、だったらその設計図を見つけた方が早いってことみたい。

Klu4620.jpg

ラズファードは、ワラーラ寺院にあるゴルディオスがそうじゃないかって言うの。
ガッサドが、ワラーラが死んだ後、かれこれ数百年あの謎を紐解いた者は1人としていないって。
ますますソレっぽいじゃん!
ラズファードは、何か方法に心当たりがあるみたい。
なんだか、イヤ~な感じ。

さてさて、ネコ社長にホントのことを教えてあげたクルクですが、怒鳴られたあげく 「妄想」 とあしらわれておりましたwww
まぁ確かに、クルクのアビは妄想だけどね。

Klu4621.jpg

宰相の紋章が押された封書が届いたんだって。
中には、長い黒髪の男の似顔絵がついた緊急手配書が入ってたみたい。
コルセア頭目の1人で、名前は 「腹黒のドゥザフ」。
でもって、賞金額がアトルガン黄金貨 2000枚だって!
ネコ社長は、こいつが聖皇の命を狙ったヤツだろうって言うんだけど・・・。
なにそれ~。
そんな架空の人物をでっち上げて、しかもクルタダの50倍にもなる金額を付けて、目をそらそうっていう魂胆なわけ?
クルクは騙されないんだからね!
ネコ社長はやる気満々で、って言っても働くのはクルク達傭兵なんだけどね。
まぁいいや。
コイツを探してるふりして、アフマウを探せばいいんだもんね。

と、アブクーバがクルクに、皇宮からの報酬が届いてるって言って、アトルガン黄金貨10枚くれたの~ヽ(*´▽`*)ノ
そしたらネコ社長がさ、マージンや諸経費は引いたのかって。
アレもコレも、何だかよくわからない経費を引かれて、クルクの手取りはたったの1枚!!
そんなの承服できないよ! と抗議しました。
最近のクルクは、ネコ社長に盾突くのが楽しいのですw
でも結局、もらったのは1枚なんだけどね。
ブーブー文句言ってたら、傭兵のクセに細かいコトほざいてんじゃないって言われちゃった~。
んで、愛社精神を骨の髄まで叩きこめって、社歌 を斉唱させられたよ。

Klu4622.jpg

 「山猫傭兵隊歌、第壱番」

 傭兵は、行く~、いくさ場へ~♪
 敵は~、邪悪な~、蛮兵ぞ~♪
 社章の山猫~、胸につけ~♪
 社長の言葉~、胸に抱く~♪
 我らは~、無敵の~、傭兵隊~♪






いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪




【2017/10/13 23:59】 | アトルガンの秘宝
トラックバック(0) |
やぴ~、クルクです(・▽・)ノ

ペリキアとかいう所でクルクがラミアをやっつけてた時、アフマウを乗せたアシュタリフ号も、こちらに向かって来ていました。

Klu4605.jpg

あのさぁ、アシュタリフ号とブラックコフィン号って同じじゃないよね?
アシュタリフ号はアトルガンの客船で、ブラックコフィン号はイフラマドの船だもんね?
で、アフマウたちが乗ってるのは、どっちなの?
本当はブラックコフィンだけど、アトルガンの人たちがアシュタリフ号だって言ってるだけ?
そこらへんがよくわかっていないクルクなのですが、進めましょうw

ルザフが、なにかの音を聞いたみたい。
メネジンにも聞こえたようで、「首をしめられたアプカルみたいな鳴き声がする」 だって。
アプカルって、黄緑色の細いペンギンみたいなアイツ?
船に乗って来るよね。
クルク、アイツ好き~( *´ ▽ ` *)

ルザフはその音を、ラミアを操る笛の音だと言います。
200年前、コルセアの隠れ家だったペリキアに、皇国軍が合成獣ラミアを送り込んだんだって。
アフマウは、ラミアは皇都にも攻めて来ているから、そんなの嘘だって言うの。
アトルガンは無敵だから、ラミアなんか必要ないって。
見せてやると言うルザフに、宰相なら自分の目で確かめろと言うだろうって、アフマウはついて行くことにしたみたい。

Klu4606.jpg

ラズファードは、アフマウ捜索にラミアを使っていたみたいだよ。
そこへ、クルクも居合わせました。
その様子を、アフマウはルザフと共に見ていたの。
ショックを受けているアフマウに、ルザフが赤い鎧の男を知っているのか? って聞くと、アフマウは兄だと答えちゃう。
クルクがいるのもわかって、何か事情があるのかもしれないから、聞いてみるって!
ルザフがラズファードの所に連れて行ってくれるのね。

Klu4607_20171012213848bd8.jpg

現れたアフマウに、ラズファードはさらわれたと聞いたって言うの。
アフマウは、自分が勝手について行ったって答えるんだけど、その後の兄妹のやり取りはなんでしょう(^_^;)
ラズファードが 「どういうつもりだ!? 見ず知らずの男についていった、だと…」 と言えば、アフマウは 「兄さまこそ…こんなとこで 、そんな、皇国の敵の蛮族の女…ラミアなんかと仲良くして…」 ってwww
ただのシスコンブラコンのセリフに聞こえてしまって、クルクはブフフって笑ってしまったよw

ラズファードは、このラミアは人間の味方だとか言っちゃって、あろうことか、クルクのようにって言いやがったの!!
バッキャロー!
クルク様をラミアごときと一緒にするな!ヽ(`д´)ノ
「人間の味方」 という言葉を聞いて、それまで黙っていたルザフが笑ったの。
ルザフにとってラミアは、半死半生の仲間をもてあそんだ挙句、喰い殺した憎き敵。
ここでラズファードは、ルザフの正体に気づいたようです。
ルザフの言葉が本当なのか、アフマウは・・・っていうか、メネジンとアヴゼンが問いただすの。

父であった前聖皇が末期に言った、「我は聖皇…聖皇は国家なり」 という言葉。
それは聖皇の絶大な権力と、皇国民の命を護らなければならないという重大な責任を意味している。
いかなる王といえど、己が手を、己が心を汚さずに臣下に血を流させることなどできないと、ラズファードはアフマウに言うの。
だけどアフマウは、肝心なことになると子ども扱いするのに、聖皇の責任を押し付けてくると反発します。
聖皇になんか、なりたくなかったって。
するとラズファードが、自分が第一皇位継承者だったにもかかわらず、なぜ父親がアフマウを後継者に選んだのか、その理由を教えてやろうと言ったの。

Klu4608_20171012221801e17.jpg

アフマウが寺院に預けられている頃、ラズファードは父親の命令に背いて前線で戦って、 瀕死の重傷を負ってしまったんだって。
一か八か、再生力の高い魔物の血を輸血する他、助かる術はなかったんだそう。
そうだったのかぁ~(´・ω・`)
そんな話を聞かされちゃったら、アフマウは大人しく言うことを聞くしかないみたい。
だけど、ルザフが黙ってないよね。
だって、積年の恨み、殺された民や仲間たちの仇であるアトルガンの聖皇の血を引く者達が、目の前にいるんだもん。
ルザフの体から黒っぽい紫のモヤモヤが出て来たと思ったら、後ろに何かいるよ!

Klu4609_2017101222295262c.jpg

『冥路の騎士』 だって!
あれ?
それって、船にあった絵の左側に描いてあったよね?
あれって、オーディンだよね?
オーディンって、アルタナMで、ランジュリンじゃなくてラジュリーズとポーシャを眷属にした、あいつだよね?
でも、馬に乗ってないね。
馬はお留守番?
あ~、だからフリットがいたの?

ルザフは、というか冥路の騎士は、一瞬でラミアを消し去っちゃった。
ところが、なんだか様子がおかしいの。
冥路の騎士は消えちゃって、ルザフは倒れちゃった。
そしたらアフマウが、やってきたフリットに、自分たちも一緒に早く船に連れて行けって命令したの。
文句を言いかけたフリットだけど、アフマウのあまりの勢いに従っちゃいましたw

アフマウは、今はルザフの側にいたいんだそうです。
そしてクルクに、せっかく来てくれたのに許してねって。

Klu4610_20171012225331faa.jpg

アフマウたちが消えた後、不滅隊の隊長ラウバーンが来たの。
何か至急の用事みたいよ。
ラズファードに、すぐに皇宮に戻るようにって。
でね、ルザフが関与していることがわかったから、クルクはもう任を解くってラズファードが言ったんだよね。
あっそう。
いいんじゃないの~。
だけどね、クルクはラズファードに命じられてアフマウ捜索をしていたわけじゃないからね。
アミナフに命じられてたけど、それも関係ない。
クルクは、リシュフィーとアフマウの警護をしていたの。
リシュフィーは、ワラーラ寺院にアフマウがいることをラズファードに報告していなかった。
強制的に連れ戻すことだって出来たのに、そうはしなかった。
それってきっと、アフマウの気持ちも大事にしたいって思ってたからだよね。
その優しさが命を縮めたんだとしても、クルクはそんなリシュフィーが好きだったんだ。
それに、リシュフィーと別れた時、クルクはリシュフィーに言われたんだもん。
「無事に脱出できたらアフマウさまを頼む」 って。
もしも今リシュフィーがいたら、きっとクルクにアフマウのことを頼むって言うんじゃないかって思うんだ。
それにクルクは、「マウの傭兵」 ですから!
ふざけんなって思ってたけど、クルクはウィンダスの密偵もやってるけど、でも、味方でいてって言われたんだい!!
アフマウが聖皇ナシュメラだからじゃないよ。
任を解くって言うなら、その方がいい。
後はクルクが勝手にやることだもん!





いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪




【2017/10/12 23:59】 | アトルガンの秘宝
トラックバック(0) |
Klu4604_201710112310302e3.jpg

i_mm.gif
私はモモンジーナだ。
クルクは私をももんがと呼び、アトルガンでの潜入ネームはモモガーになっている。

アトルガンに来て、どのくらい経つだろう?
もう地図を見なくても、細い裏路地の抜け道まで頭に入っている。

私と隊長はゴゼー商会に入り込み、寝食を共にしていた。
ゴゼーはエルヴァーンにしては腹の出たオヤジで、やたらとキラキラと光る物を身につけている。
私は目利きではないが、それらは高額であろうと思われ、しかし品がなかった。
ゴゼーは取り引き先との商談や内輪の話し合いには必ず私たちを外させているが、用心棒としては天晶堂からの招待状を持ってやって来た兄妹を信頼しているように感じる。

その日の朝ゴゼーは、ナシュモにある倉庫へ行くと言った。
クリスタルでの移動は、冒険者登録していない者には許可されていない。
そのため、もちろんゴゼーの用心棒である我々も、船での移動になる。
ゴゼーは外出する時には、いつも隊長を連れて行った。
その間私は留守を守っているのだが、今回ばかりはそうもいかない。
隊長の船酔い体質は、誤魔化しが通せるレベルではないからだ。
ナシュモと聞いて、すでに船酔いしたような顔色になった隊長に代わり、私からゴゼーに真実を告げた。
「うちのお兄ちゃんはぁ~、船に乗るとぉ~、役立たずどころか~、お荷物にしかならないよぉ~」
このバカげたしゃべり方は、クルクの設定によるものだ。
だが、長く続けていると、自分の本当のしゃべり方がわからなくなってくるので、怖ろしい。
私の言葉を聞き、ゴゼーは眉を寄せた。
「む・・・そうなのか?」
「申し訳ない」
これっぽっちも申し訳なく聞こえない声音の隊長に、ゴゼーは仕方ないとため息をつき私を見た。
「ならばモモガー、準備をしておけ」
「はぁ~い、ワタシなら、いつでも出れまぁ~す」
私は指先までピンと反らせた手を真上に上げて、鼻にかかった高い声で返事をした。
まるで痛々しい者を見るような隊長の目つきにも、もう慣れた私だ。
そんなことよりも、これはチャンスだ!
私はここへ来て初めて気持ちが高揚した。

ゴゼーにはマジュリという妻と、リエッタという17歳になる娘がいる。
私はこの娘が、とにかく大嫌いだった。
成金の娘にありがちな、贅沢でワガママなお姫様気取りのバカ娘で、この私を顎で使うことを父親に許されている。
一昨日の夜は真夜中に叩き起こされて、シャララトまでシュトラッチを買いに行かされた。
そして買って帰れば、眠いから後にしてと手を振って追い払われたのだ。
いつか泣かしてやると心に決めた私だが、まさかこんなに早く仕掛けられるチャンスが来るとは!
私は知っているんだ。
このクソ生意気なバカ娘が、いつもチラチラと隊長のことを気にして見ているということを。
私にはくだらない用事を根性の悪い姑のように言いつけるくせに、隊長には朝の挨拶さえまともに返せないのだ。
隊長にバカ娘をたらし込む甲斐性があるとは思えないけど、タルタルと女性には親切な男だからな。
せいぜい勘違いさせてときめかせてやってから、お前なんか眼中にないんだよと泥の中に蹴り落としてやったらスッキリするだろうと、私は密かに考えていたんだ。
だから、これはチャンスだ。

ゴゼーが支度を整え終わるのを待ち、私は思い出したように口を開いた。
「ご主人~、リエッタちゃんって、ダンスは出来るのかしらぁ? お金持ちのお嬢様なら~、ダンスくらい出来ないとねぇ~」
するとゴゼーは、意外にも話に乗って来た。
「そうなのだ。以前に習わせようと思ったことがあったんだが、なかなかよい先生が見つからなくてな」
「お兄ちゃんは上手よぉ~。と言っても、クォン大陸のダンスだけどねぇ~」
私は両手を広げて、ワルツのステップを踏んで見せた。
「ほぅ、クォン大陸というと、サンドリアなどかね?」
「ワタシのお母さんの叔母さんの従兄妹の息子のお嫁さんのお兄さんのお嫁さんのお父さんがサンドリアの人だったみたいでぇ~、それで教わったのぉ~」
もう一度言えと言われても、もう二度と言えないが、ゴゼーはサンドリアと聞いて頷いた。
そして出かける準備が出来ると隊長とリエッタを呼び、隊長にリエッタにダンスを教えるようにと告げたのだ。
その時のリエッタの顔!
見る見るうちに頬を染めちゃって、バカな娘!
私は腹を抱えて笑いたいのを我慢しながら、遮光眼鏡の向こうから睨んで来る隊長の視線を逸らした。
そうだよ、これは隊長にたかる時のネタにもさせてもらうつもりさ。
もしくは、ランコントルでただ酒を飲む時のネタだね。
そっちの方が、その後の修羅場が見れたりして面白いかもね。
ダンスの練習風景を見れないのは大いに残念だけど、私はゴゼーについてナシュモの倉庫へと向かった。

ナシュモの倉庫では、大勢のガルカに混じって荷物の選別作業をしているバルファルを見つけた。
バルファルも私に気づいたようだけど、すぐに視線を外してテキパキと働いていた。
なんとか接触できないかと考えたが、不自然に近づくのは危険なので諦めたよ。
そろそろクルクから連絡がある頃合いだろうしな。

ゴゼーは倉庫の責任者らしきガルカと話しているので、私はその辺をブラブラと見て歩いていた。
積み上げられている木箱のラベルは、読む限りどれもまともな品に思える。
まぁ、こんな目立つ場所に、武器などの密売品は置いておかないだろう。
と、その時、上の方から 「何だ、あれ?」 とバルファルの声がした。
見上げると、積み上げられた荷の上に立っているバルファルが、指を差していた。
その方向へ振り返った私は、こちらに向かって走って来る男を見た。
頭にベヒーモスマスクを被っていたが、体つきを見れば男とわかる。
私やバルファルには、そんな格好の者は見慣れているしどうということはない。
にもかかわらず、バルファルは 「うわぁぁぁーー、コワイ! 逃げろーっ!」 と悲鳴をあげたのだ。
すると、その場にいたガルカたちは慌てて逃げ出した。
見ると、ベヒモス男が走りながら懐に手を入れたので、私は咄嗟に槍を掴んで飛び出した。
私に気づいたベヒモス男はその場に立ち止まると、恐怖で凍り付いたようにその場に立ち尽くしているゴゼーに向けて、手に持った苦無を投げ放った。
私は難なくそれを槍で払い落とす。
2回、3回、4本目の苦無を槍で弾くと、ベヒモス男はそれを見て踵を返した。
逃がすか!
私はベヒモス男の後を追った。

ナシュモの町は小さい。
逃げ込める建物は限られているし、故に追っ手を巻けるような路地も少ない。
が、その分、時間をかけずに外へ逃げられる。
頭の中で地図を思い浮かべ、ベヒモス男が逃げている方角と照らし合わせる。
そして、やはりカダーバへ出るつもりだなと確信した。
そうしながらも、私は考えていた。
ベヒモス男を最初に見つけたのは、なぜバルファルだったのだろうか?
ベヒモスマスクをかぶった冒険者など見慣れているはずのバルファルが、なぜ悲鳴をあげたのだろうか?
導き出せる答えは一つしかない。
私はカダーバへ出てから勝負をかけることに決めた。

足元を狙った槍は水平にクルクルと回転をして、逃げるベヒモス男の足に絡んで転ばせた。
すかさず私は背後から馬乗りになり、片腕をねじ上げながらもう片腕で首を絞め上げた。
「痛い痛い、苦しいってば!」
ベヒモス男は片手で地面を叩きながら、ギブアップを示した。
私は首から腕を外し、ねじ上げた腕を掴む力を緩めてやった。
「あんた、こんな所で何してるのよ?」
「何してるって、モモさんこそ、何で追いかけて来てるんですか?」
「そりゃ、あんたが逃げたから」
「ええ!?」
ベヒモスマスクを取った男は、やはりぴよだった。

ナシュモからカダーバへ出てすぐの草の茂みに、私たちは姿を隠すように腰を下ろした。
「梅兄から聞いてないんですか?」
「何を?」
ぴよは大きくため息をつき、「俺がモモさんに捕まったって、梅兄には言わないでくださいね」 と言った。
「これは隊長の計画なの?」
「いえ、クルたんです。と言っても、クルたんは俺がアトルガンに来ていることは知りません」
「どういうこと?」
ぴよによると、昨夜バルファルからゴゼーがナシュモの倉庫に来るという情報を聞いたクルクが、隊長に会いに行ったらしい。
なかなか進展しないことに焦れたクルクが、ゴゼーを襲うことを提案したようだ。
クルクは自分が変装すると言ったようだが、クルクはタルタルだし変装したところで 「小さい何か」 にしかならない。
そこで隊長がベヒーモスマスクを被って襲うことにしたらしい。
船酔いがあるのでナシュモに行くのは私になるだろうし、そうすれば隊長はクリスタルで素早く移動が出来るからということだったのだろう。
ところが、私がゴゼーに入れ知恵をしたために、隊長は抜け出せなくなってしまった。
そこで、ぴよに連絡がきたようだ。
「ねぇ、隊長からどうやって連絡があったの?」
隊長はモグハをレンタルしていないし、モグがいないので通信も使えないはずだ。
私の問いに、ぴよは 「企業秘密です」 と小さく笑っただけだった。

倉庫へと戻る道すがら、私は浮かび上がった疑問について考えていた。
バスにいたであろうぴよが、隊長の呼び出しにこれほど早く対処出来たということは、以前にアトルガンに来てクリスタルの登録を済ませてあったからだろう。
船で来たのでは間に合わない。
では、アトルガンへは何をしに?
あまりにもタイミングよく女と駆け落ちをした、前任の用心棒。
果たして彼は、本当に駆け落ちをして姿を消したのだろうか?
だとしても、その女の素性は?
そして、隊長の情報屋が手配したと言う天晶堂からの紹介状。
何となく、私にはわかったような気がした。

倉庫へ戻ると、ゴゼーが私を待っていた。
私は大袈裟に頬を膨らまして、唇を尖らせた。
「カダーバまで逃げていくんだもん、疲れちゃったぁ~」
「逃がしたのか?」
「まさかぁ~。追い詰めて、顔を見たよぉ。頬に大きな傷があったっけ~。なんかぁ、先物で騙されたとか~、ヒトカイ? とか叫んでてムカついちゃったからぁ、沼に沈めちゃった。アハハ」
「よくやった。しかし・・・」
ゴゼーは険しい顔になり、それ以上何も言わなかった。

白門に帰って来たのは、夕方だった。
腹を鳴らしながらゴゼー商会へ戻ると、マジュリとリエッタが奥から走り出て来た。
「あなた! 大変でしたのよ!」
「どうしたのだ?」
「パパ! コワイお面を被った人が入って来たのよ」
「なんだと!? メルメルはどうした!?」
マジュリとリエッタが同時に話し始めたので聞き取りにくかったが、どうやら入って来た人というのは、ベヒーモスマスクを被っていたらしい。
ということは・・・もしかして、またぴよか?
ご苦労なことだ。
ベヒモス男はゴゼーはいるかと言って、ナイフを振り回していたようだ。
すぐに隊長が出て行き何の用かを尋ねると、ベヒモス男はゴゼーに騙されたとか、密売をしているのを知っているなどと喚きながら、殺してやると言って暴れたらしい。
が、すぐに隊長が取り押さえ、しゃべれないようにした後、外へ連れ出したと言う。
落ち着きなく部屋を行ったり来たりしながら、ゴゼーは隊長の帰りを待っていた。
間もなくして戻った隊長は、「ワジャームに捨てて来た。今頃は剣虎族のエサになっているだろう」 とゴゼーに報告をした。
マジュリとリエッタはホッとした顔をしていたが、ゴゼーは険しい顔つきのままだった。

夕食後、ゴゼーは私と隊長を自室に呼んだ。
ゴゼーはソファーに腰を下ろすと、年代物のブランデーを惜しみなくグラスに注ぎ、自分だけ喉を潤した。
「それにしても、いったいどういうことだ? わしが誰を騙しただと? 人買いだとか密売だとか、誰がそんな噂を流しているのだ?」
「言われる事実や、心当たりはないのか?」
隊長の言葉に、ゴゼーは目を剥いて 「あるものか!」 と唾を飛ばした。
「ここまで店を大きくするのに、そりゃキレイ事ばかりやって来たわけじゃない。あぁ、嘘をついたこともある。だが、命を狙われるような悪事はしておらんぞ!」
その言葉に、私は隊長と目配せをした。

隊長が、ふっと窓に顔を向けた。
それを見て、ゴゼーは 「なんだっ!?」 と怯えた表情になる。
一度窓を開けて外を確認した隊長は、「いや・・・気のせいだ」 と言って窓を閉めた。
ただのフェイクだ。
しかし、ゴゼーはよほど恐怖を感じているのだろう、目を見開いて何か聞こえはしないかと、耳を澄ましているように見える。
私はゴゼーの気を引くために、パチンと両手を叩いて 「そう言えばぁ~」 と口を開いた。
「ワタシが沼に沈めた男は~、沈んじゃう前に助けてくれって言いながら、なんか言ってたんだけどぉ~、なんだったかなぁ~」
「なんだ? 何を言っていたのだ?」
「えぇ~っとねぇ~」
口元に人差し指を当てて、思い出している風を装いながら、私は隊長を見ていた。
隊長はポケットから茶色い紙の包みを取り出すと、窓際のデスクの上に置かれたオイルランプにそれを浸した。
「そうそう! サンドリアの貴族がどうとかって言ってたっけ~」
すると、ゴゼーがギクリと顔を強張らせた。
「主人、サンドリアの貴族と、何か取引はしていないのか?」
「しておらん! いや、だが、わ、わしは・・・」
ゴゼーはキョトキョトと視線を彷徨わせながら、必死に何かを考えている風だ。
隊長が微かに顎を上げて私を見た。
やれやれ、了解。

普段は化粧などしない私だが、ここに来てからは欠かしたことがない。
自分で言うのもなんだが、素材はいいはずだ。
それに手を加えているのだ、魅力的でないわけがない。
それに、なにより若い!
そんな私が、床に膝をついて、ゴゼーを下から見上げたのだ。
「大丈夫よぉ~。ワタシたちは、ご主人の味方だよぉ」
そして、そっとゴゼーの手を取った。
「ワタシたちィ、ご主人に死んでほしくないのぉ」
「死ぬ・・・」
ゴゼーが、私の顔を見下ろしている。
私はニコッと微笑んで頷いた。
「だからぁ~、ワタシは命に代えても、アナタを守ってあげるぅ。それにはぁ~、誰が敵なのかぁ~、見極めなくっちゃならないのね~」
そうしている間に、ゴゼーのデスクの上にあるオイルランプから、糸のように細い紫煙が漂ってきている。
いつの間にか、隊長は足音もなく扉の前に移動していた。
ゴゼーは私の目をじっと見つめている。
だから私も、ゴゼーから目を逸らさない。
が、視界には隊長からの 「続けろ」 という合図が見えている。
「もしもぉ~、サンドリアの貴族がぁ、ご主人の邪魔をしているんだったらぁ、ワタシがそいつを・・・始末してきてあげるぅ」
「いや・・・そうでは、ないのだ・・・」
私の目を見つめたまま、瞬きもせずにゴゼーは呟くように口を開いた。
「ワタシに、話してぇ。何でもいいのぉ・・・知っていること、全部ぅ・・・」
あぁ、クソッ、眠い!
漂う微かに甘い香りが、急速に眠気を誘う。
これは、騎士団が犯人に自白させる時に使っていた、香の匂いだ。
本来なら、身動きが取れない状態にしてから、直接嗅がせて自白を促す。
それが出来ないから、炊いたのだ。
チャンスがあればこれを使うと、隊長に言われていた。
吸い込むなとも言われたが、それは無理と言うものだ。
ゴゼーは私を見つめ、ユラユラと体を揺らしながら口を開く。
「・・・わしは・・・言われたのだ・・・サンドリアの・・・貴族にして・・・・・・」
耳に何かを詰められているように、ゴゼーの声がどんどん遠のいていく。
目の前で、ゴゼーの口がパクパクと閉じたり開いたりしているのが見える。
何を言っているのだろう?
隊長は、まだそこにいるのだろうか?
視界が狭まり、だんだん暗くなっていく。
あぁ、陥ちる・・・。
そこで、私の意識は途切れた。


< 続く >





いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪




【2017/10/11 23:59】 | * クルク一家
トラックバック(0) |
やぷ~ん、クルクで~っす(・▽・)ノ

アラパゴにある桟橋に行くと、誰かに声をかけられたの。
アミナフでした。

Klu4608.jpg

ココでクルクは、アミナフからリシュフィーの死を知らされました。
わかってた。
でも、もしかしたらって、ほんの少しだけ期待していたんだ。
期待が外れた時のショックを減らすために、そんなことないよって自分に首を振りながらも、ね。
それでもやっぱり、ハッキリと聞いてしまったら、やっぱりショックだ。

アミナフは、リシュフィーと同期だったんだって。
子供の頃に不滅隊に拾われたって言ってた。
その頃から、ずっと一緒だったんだね。
それなのに、アミナフは 「気に病むことはない」 って言うの。
リシュフィーは、青魔道士になるには人が良すぎたって。
だから、どっちにしても、長くなかったって。
よくもそんなことが言えるね!
って、憤慨しそうになったクルクだけど、淡々としゃべるアミナフが、なんだか自分に言い聞かせているようでもあって、悲しくなりました。
泣くことも、悼むことも許されないの?
人はオートマトンじゃないのに。

まだ引きづりそうなクルクに、アミナフは任務の話を始めました。
クルクの読みは間違っていなかったみたい。

Klu4609.jpg

それにこの地域は地形が複雑に入り組んでいるから、簡単には捕獲できそうもないって。
だからクルクも、引き続き協力するように命じられました。
んでね、これから 「ペリキア」 に行って、アフマウを捜せって言われたんだけど・・・。
ペリキアって何ですか(・▽・)
【アサルト領域特別通行許可証・ペリキア】 っていうのをもらったよ。

んーと、んーと・・・。
・・・あ、はい、わかりました~(・▽・)ノ
ドゥブッカ島の監視哨から行くところね。
じゃ、行って来まーす★

Klu4610.jpg

赤色が、ススメの青になったら通れるよ。
この先はBFだって思ってたの。
クルク一人でも大丈夫~って、プロシェルかけて進んだんだけど・・・どこに行けばいいんですか?(^▽^;)
マップでサーチしてみたら、敵が集まってる場所があったのね。
そこかな? って進んで行ったら、ラミアがうじょうじょいました。
一匹づつ釣ればいいや~ってディアしたら、団体様ご案内~(・▽・)ノ
いくら攻撃を回避してたって、数撃ちゃ当たるナントカみたく、とにかくひっきりなしにバシバシ叩かれるもんだから、クルクのHPがヒヤヒヤもんです。
あぁ~、フェイスを呼んでおけばよかったねぇと後悔し始めた頃、3匹目のラミアを倒してクルクの勝ち~v(*´▽`*)v
そして、次節に移ってイベントですw





いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪




【2017/10/10 23:59】 | アトルガンの秘宝
トラックバック(0) |


みやぴん
クルクたん、こんばんわ。
リュシフィーに関しては、私はクルクたんの前で言うにはちょっと申し訳ないくらい顰蹙な程度にしか存在意識せずに進めてしまったのですが、アミナフのここでの発言に関しては、青魔な友人が語ってくれたことが深く印象に残ってます。

「沈黙の大国」の裏側って、かなり闇が深いんですよね。
青魔道士=不滅隊の存在も然り。
冒険者に開放されたジョブにみえるけど、その実、不滅隊によって「選別」された者しかなれないのには理由があるみたいです。バルファル君は絶対になれなくて、カボスくんはさらりとクリアできてしまったように。
リュシフィーはこの二人でいったら絶対バル君側ですもんね。

青魔であるにはやさしすぎた彼が「そう長くはなかった」理由は、青魔の修行を詰んだ者なら察するところがあるようです。私はもちろんレベル1なのでちゃんとわかってませんが(´ω`)

Re: みやぴんさん
クルク
お師匠、こんにちは~(・▽・)ノ

リシュフィーのことは、最初はクルクも全然気にとめていない存在でした。
アトルガンMを再開して、青魔のクエして、そしたら何か不滅隊にしてはちょっと違う人がいるな~って。
ミッションの記事読み返したら、水族館で「もーん」の子に怖い話とかしてからかってたのがリシュフィーだったとわかって、ちょっぴし好きになっちゃった( *´ ▽ ` *)

闇、そうとうですよね。
ミッション進めて行く度に、それは感じられます。
でもクルクも青魔はレベル1だし、うちで唯一青魔を上げた梅も、叩いて50まで上げただけだから、青魔のなんたるかはサッパリです(^_^;)
それと、クルクが最後の最後まで青魔を取得しなかったのは、ナリーマショックと言うかw、あのトラウマが・・・ww
罰で闇牢入れられて魔力吸い取られちゃっても、まだ人として生きていけるけど、もはや人でさえなくなるって・・・そんな青魔が怖かったんですw

選別・・・うん、あれは選別でしたよね。
AFとかのクエとかやったら、また色々わかるのかなって思うけど、コワイからやだなw
でも、明るい場所からだったら、深淵の闇を覗いて見たくなりますよね。
飛び込まなくちゃ見えないものは多いでしょうけど。


コメントを閉じる▲