2度目のヴァナディール ソロ活動中の妄想屋クルクと仲間達。
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こんにちは、チリですわ。

「みおつくし」 の最終話が出来ましたので、お届けします。
最後まで、お付き合いください。


セレナーデ
とりははばたけるか
みおつくし (1)
みおつくし (2)
みおつくし (3)


-×-☆-×-☆-×-☆-×-☆-×-☆-×-

「 みおつくし .4 」


街から少し離れた場所に、プリズ家の墓地はあります。
墓守の小屋の前を通った時に中の様子を窺うと、年老いた男性が汚れたベッドの上で鼾をかいて眠っておりました。
床に酒瓶が何本も転がっていたので、昼夜と問わずに酒浸りなのかもしれません。
私は乱れた呼吸を整えながら、ゆっくりと足を踏み出しました。
兄様のお墓がある場所は、サンドリアに戻った時に来ているのでわかっています。
たくさんの木々に囲まれているため、視界はよくありません。
おまけに少し霧も出て来ているようで、白っぽく霞んで見えています。
まだ陽があるというのに、コウモリがキキキと鳴きながら目の前を飛んでいきました。
その鳴き声の他に、男女の言い争うような声が聞こえて来たのです。
「うずらちゃん・・・」
私は足を速め、声のする方へと急ぎました。

「知らないわ! 知っていたって言うもんですか!」
ハッキリとうずらちゃんの声が聞こえ、視界を遮っていた木が目の前から消えると、そこには今にもうずらちゃんに掴みかかろうとしている次兄ロディファスの姿がありました。
「うずらちゃん! 兄さん、うずらちゃんから離れてくださいっ!」
「チリちゃん!」
私は夢中で腰の短剣を抜き、両手で持つと兄へと向けて構えました。
普段は料理以外に刃物など持ったことがなく、護身用としてさえ携帯することのない私です。
剣は怖ろしいものと、手を触れることさえ躊躇っていましたし、ましてそれを人に向けるなど。
ですがこの時は、少しも恐ろしさを感じませんでした。
「・・・チェリレイム!?・・・お前、何を―」
「早く離れてくださいっ!」
私が叫ぶと、ロディファスはゆっくりとした動きでうずらちゃんと距離をとりました。
「チリちゃん、どうしてここが・・・」
「うずらちゃん! 早くこちらへ!」
兄は、私の側へと駆け寄るうずらちゃんを視線で追い、そして私へと顔を向けました。
「・・・お前たちは、やはり知り合いだったのか」
「えぇ、そうですわ。うずらちゃんは、私の大切な人。私が兄さんから守ってみせますわ!」
「何を言っている。・・・ならば、お前も兄上の居所を知っているのか?」
「・・・何ですって? 兄様の命まで狙おうというのですか!?」
私は短剣を握り直し、一歩ロディファスへと近づきました。
兄は腰の剣へと片手を伸ばしながら、一歩後ろへと下がります。
「お前たちは何を勘違いしているんだ? 私はただ兄上がどこにいるのかを知りたいだけだ。チェリレイム、剣を下せ」
「騙されませんわ! 私たちの口封じをしようとしていることくらい、わかっていますわ!」
「あんな物を送ってよこしておきながら、何が勘違いよ! そっちがその気なら、こっちにだって考えがあるって言ってるのよっ!」
「何だと!?」
兄の顔つきが、一際厳しく歪みました。
怖れていた睨みつけるような目つきも、今の私には跳ね返すことが出来ます。
「兄様の居場所は、絶対に教えませんわ! 探そうとなさったら、命に代えても邪魔いたします!」
「何故だ! 私が兄上に何をしようというのだ!?」
ロディファスのイライラとした声が高くなります。
それをうずらちゃんは鼻で嗤い、兄に負けず声を張ります。
「白々しいわね! 何もしないって言うんなら、はいそうですかって大人しく帰ったらいいんだわ!」
「それで二度と私たちに関わらないでいただきたいですわ」
「私はお前たちになど、用はないのだ!」
「ほらごらん! やっぱりあたしたちを消そうとしてたんじゃない!」
「そう言う意味ではない! 私は兄上に用があるのだ!」
「俺の墓の前で、騒ぐのは止めてくれないか」
「騒いでるのはアンタ・・・・・・え?」
「誰だっ!?」
ロディファスが剣を抜き、不意に現れた黄色い影に素早く剣を振り下ろしました。
その銀色に弧を描く残像に、短剣ではとても太刀打ちなど出来ないと、頭のどこかで冷静な私が思っていました。

斬りつけられたと思った黄色い影は、チョコボでした。
いいえ、本物のチョコボではなく、チョコボの着ぐるみを着た人でした。
チョコボの人はロディファスの剣を躱し、その手首を掴んでいました。
「お前の剣は、大振りし過ぎると言っていただろう」
「なっ、何者だ! キサマ・・・離せ!」
チョコボの人が 「用があるなら聞いてやる」 と言って兄の手首を離すと、うずらちゃんは 「またそんな恰好で・・・」 と脱力してしまいました。
もしかして・・・!?
3人が見つめる中、チョコボの人が被っていたチョコボマスクを取りました。
「キ、キサマ・・・何者だっ!!」
再び剣を構え直したロディファスに、「あぁ、すまん」 と言って、チョコボマスクの下に被っていたラビットマスクを外したのは、間違いなく兄様でした。
「サンラーが、念には念を入れろと言うのでな」
「・・・あ・・・あ・・・兄上っ!? なぜこんな所に!?」
剣を取り落としたロディファスに、兄様は 「さっきから聞いていれば、死んだ人間に会わせろだの会わせないだのと大声で、お前たちはバカなのか?」 と言いながら剣を拾って渡していました。
驚きのあまり口をパクパクとしているロディファスは、今まで見たことがないくらいうろたえています。
もちろん私も驚いておりました。
その中でも、やはりうずらちゃんは状況判断が早く、「それ、被っていなさいよ」 と兄様が手にしていたチョコボマスクを指さして言ったのです。


「ずいぶんと立派な墓だな」
チョコボな兄様は腰に手を当てて、ご自分の名が刻まれた墓石を見下ろし言いました。
「兄上の墓ですので」
「ふん・・・。それで? 俺に何の用があるんだ?」
向き直った兄様に、ロディファスが少し口ごもりながら「実は、子が出来ました」 と頬を緩めて言ったのです。
「子? 誰の子だ?」
「私とシュリーナの子に決まっています! それで、生まれたら兄上に名付け親になっていただけないかと、それで・・・」
「それはめでたいことだが、すでに鬼籍に入っている者が名付け親ではマズイだろう」
「はぁ・・・やはりそうでしょうか」
「・・・ちょっとお待ちになって・・・これはいったい・・・」
私の頭は混乱しておりました。
ロディファスが兄様の居所を知りたがっていたのは、この為ですの?
子供の名付けですって!?
たったそれだけのために?
では、私たちを口封じしようとしていたのはナゼ・・・?
口封じ・・・ではなかった?
では、あの毒薬は?
たまたま偶然に、宛名を間違えて送られてきただけなのでしょうか?
疑問だらけの私に、兄様は片手を上げて待つように合図をすると、再びロディファスに向きます。
「それだけか?」
「・・・ずっと・・・ずっと案じていたのです、どこでどうされているのかと・・・。ですが兄上と約束をした以上、消息を調べるわけにもいかず・・・」
「墓の中だからな」
「・・・先日、女性たちを誘拐していた組織を捕えることが出来ました。私は書類を見ただけでしたが、主犯はランコントルの主人アルベリックの息子だったと知り、驚きました」
「ランコントルを知っているの?」
訊ねたうずらちゃんに、ロディファスが頷きます。
「私がシュリーナと恋仲であると兄上に伝えた場所が、ランコントルだったのだ」
「そう・・・」
「その後、バーがどうなっているのか調べたら、所有者が貴女の名に変わっていた。私は貴女が兄上と一緒にサンドリアを出たとばかり思っていたのだ。そこへ、チェリレイムが訪ねて来た・・・」
ロディファスが、鋭い視線で私を見ました。
「だからって、どうしてあたしとチリちゃんが繋がっていると思ったの?」
尋ねたうずらちゃんに、ロディファスは私から視線を逸らして答えました。
「チェリレイムは、私を嫌っていた。それなのに訪ねて来たと聞いた時、私は兄上のことを聞きに来たのだと思ったのだ。だが、兄上のことは一言も口には出さず、あの誘拐事件に関わった人物を探していると言う。兄上の死を聞き知っていたならば、わざわざ私に何かを頼みになどやっては来るまい。では、何故だと考えた」
「それで、あたしとチリちゃんが知り合いで、あのことを話したと思ったのね?」
「あぁ。あるいは、どこかで兄上に会ったのではないかとも考えた。わからないことだらけだが、チェリレイムは私には何も教えてはくれないだろう。だから貴女を探しに、ランコントルへと足を運んだ。兄上がどこにいるのか、それを聞こうと・・・」
「それじゃ、真相を知ってる、あたしとチリちゃんの口封じをしようとしてたわけじゃないのね!?」
「だから違うと、何度も言っているだろう!」
私とうずらちゃんは、顔を見合わせてしまいました。
全て私たちの勘違いだったということですの?
ロディファスは兄様に向き直ると、頭を垂れました。
「兄上には相談したいことや、聞いていただきたいことが山ほどあるのです」
「ふむ・・・だが俺は、そろそろ帰らねばならん。サンラーが心配しているだろうからな」
「そんな・・・・・・」
「話はそのうち聞いてやる」
兄様は、チョコボの着ぐるみの中から呪符を取り出しました。
そして 「ロディファス、彼女たちを街まで送って行け」 と言い残し、デジョンで戻ってしまいました。

「・・・梅ちゃんは、いっつもあぁなんだもの・・・」
ため息交じりにうずらちゃんが呟きました。
そしてロディファスに顔を向けると訊ねました。
「だけど・・・毒薬を送って来たのには何の意味があったの?」
肩を落として俯いていたロディファスが、顔を上げてうずらちゃんを見ます。
「毒薬? さっきもそう言っていたが、私は貴女に何も送ったりなどしていない」
「送り主の名前が違ったわ。誰かに頼んだんじゃないの?」
「まさか、そんなことをするわけがない。第一、もしも貴女が私を訪ねてくるようなことがあったら、その時は力になるようにと兄上から言われていたのだ」
「梅ちゃんが?」
「よほどのことがない限りそれはないだろうと兄上は言っていたが、もちろん私はそれを快諾したし、いつでも力になろうと思っていた。貴女の協力なくして計画は成り立たなかったのだから、当然のことだ」
「・・・ったくもう! 梅ちゃんも、ロディファス様がそんなことするはずがないって、ハッキリそう言ってくれればいいのに!」
「・・・そのウメチャンとは、誰のことだ?」
「メイヴェル様よ」
「ですけど、私たちは頭からそうだと信じ込んでしまっていましたわ。・・・それも、私の早とちりが原因ですわ・・・」
兄を訪ねて行ったのが私ではなくうずらちゃんであったなら、こんなことにならずに済んでいたでしょう。
そう言うと、うずらちゃんは首を振りました。
「あたしは、何があってもお屋敷には行かないと心に誓っていたわ。もしもあたしがロディファス様に連絡をとる時は、あの秘密に危険が及んだ時。あるいは、ロディファス様が裏切った時に・・・」
「それで、私を呼び出したのか」
「ん~、今回はそれとはちょっと違うわ。あたしを臆病者扱いした梅ちゃんにムカついて、なら対決してやろうじゃないって思っただけ」
「ッハハハ! 貴女が臆病なものか!」
うずらちゃんの答えに、ロディファスが声を出して笑いました。

「ところで、兄上の居場所は、やはり教えてはもらえないのだろうか?」
「それは出来ないわ。教えたければ、梅ちゃんから言ってくるでしょう」
「そうか・・・。では、兄上が言っていた、サンラーというのは誰なのだ?」
「あぁ、サンちゃんは、梅ちゃんと一緒に暮らしている子」
「なんと・・・。では、兄上は幸せなのだな?」
「えぇ~え、そりゃ~もう毎日ウッキウキで幸せでしょうよ!」
「そうか・・・ならば安心した」
私は見たことのないロディファスの優しい顔を、まるで知らない人のように見つめていました。
その視線に気付いたのでしょう、兄が私に目を向けました。
「・・・髪を、染めたのだな。・・・母上によく似ている・・・」
「・・・・・・」
どう返事をすればいいのかわからず、私は兄の視線を避け俯きました。
その後の気まずい沈黙を破ってくれたのは、うずらちゃんでした。
「・・・帰りましょう。疲れちゃったわ」

墓地を出ると、まだ夕方には早い時間だったのだと気づきました。
雲の多い空でしたが、空気は澄んでいました。
私たちはうずらちゃんを真ん中にして、並んで歩いていました。
「・・・赤ちゃんができたのね。おめでとうございます」
「兄上と貴女のおかげだ。こちらこそ、感謝している」
「だけど、梅ちゃんに命名は頼まない方がいいわね」
「そうだな・・・名付け親を公には出来ぬし、秘密は少ない方が良いだろう」
「それもあるけど、梅ちゃんに頼んだら、タルタル式の命名法になっちゃうわよ。エルヴァーンなのに、韻を踏んだり同じ言葉を繰り返すような名前なんて、嫌でしょう?」
「タルタル?」
「それからね、どうしても梅ちゃんに相談したいことがあったら、ランコントルに来て。あたしが連絡係になるわ。そこなら、オーナーとお客様だって言えば、誰も疑いはしないでしょう?」
「本当にあの店を引き継いだのだな」
「まだ準備をしているところだけど。チリちゃんに手伝ってもらうのよ、ね!?」
うずらちゃんに水を向けられましたが、私は 「えぇ」 とだけしか答えられませんでした。
そんな私に代わり、うずらちゃんが話を続けます。
「チリちゃんはね、アトルガンでバーテンのお仕事をしていたのですって。サンドリアに戻ってからも、ウェイトレスのバイトをしていたの。だからあたしなんかより、よっぽど色んなことを知っているのよ」
「うずらちゃん、そんなこと・・・」
「あら、ホントじゃない。・・・それでね、もう一人くらい手伝ってくれる人が欲しくて、ランコントルで前に働いていた人を探しているのよ。あの誘拐事件の被害者の中にいるはずなの」
「なるほど、それでチェリレイムが訪ねて来たという訳か」
「・・・・・・」
私はやはり、何も答えられませんでした。
するとうずらちゃんが、「その名前だけど、チリちゃんて呼んでくれない?」 と兄に言ったのです。
「ロディファス様の弟は、もういないのよ。ここにいるのは、あたしの大親友のチリちゃんっていう女の子だもの」
「・・・弟は、アトルガンで病死したと父から言われたのだ。にわかには信じられず、自分で調べてみたのだが、結局分からずにうやむやにしてしまっていた。・・・そうだな、その名を呼ぶのはマズいかもしれないな」
「そうだわ! チリちゃんはロディファス様の弟の恋人だったことにすればいいじゃない! それならアトルガンからお屋敷を訪ねて来たって言うのも、不自然じゃないわよね。やだ、あたしって冴えてる~♪」
パチンと手を打ってはしゃぐうずらちゃんに、なんと兄は 「そうだな」 と同意したのです。
そして、「私は弟とどう接していいか、わからなかったのだ」 と独り言のように呟いたのです。
だからと言って、兄と私の距離が縮まったわけではありません。
ですが、うずらちゃんが作ってくれたチリという女の子の素性に、私は気が楽になるのを感じました。

「誘拐事件の被害者リストは、近いうちに届けよう」
街へ入ると、ロディファスはそう言って、私たちと別れました。


それから2日後のことです。
私はランコントルのカウンターで、カクテルを作っておりました。
ここでしか飲めない、何かオリジナルを作りたかったのです。
「これもありきたりですわね」
何杯目かの味見をした後、入り口の扉が開きました。
「・・・いいか?」
入ってきたのは、次兄のロディファスです。
私は俄に緊張してしまいました。
兄は店の中程で足を止め、険しい表情でグルリと店内を見回しています。
「な、なんでしょう? うずらちゃんでしたら、出ていていませんわ」
私が硬ばっだ声でそう言うと、兄は懐から一枚の紙を取り出し、カウンターの上へと置きました。
「例のリストだ。だが、この中の半分は、もうサンドリアにはいない。どこへ行ったのかまでは、調べられなかった」
リストを見ると、名前の半分にバツが付けられています。
わざわざ、そこまで調べてくれたのでしょうか。
私がリストを見ていると、兄は 「では・・・」 と言って出て行こうと体の向きを変えました。
「あ、あの・・・ありがとうございます」
その背へ私が声をかけると、ロディファスは立ち止まり、私へと顔を向けました。
そして、「困ったことがあれば、何でも言ってこい」 と言ったのです。
「・・・今更ですわ」
驚いたことに、私は兄にそう言い返していました。
すると兄は、いつものあの厳しく睨み付けるような目付きで私を見たのです。
「それもそうだ。だが、私が今話をしているのは、アトルガンからやって来た、チリと言う名の女性だ」
「・・・!」
兄はプイと顔を背け、お店から出て行ってしまいました。


「ただいま~。あぁ~疲れちゃった。チリちゃん、お水くれる~?・・・チリちゃん?」
ランコントルに戻って来たうずらちゃんは、ぼんやりとしていた私の顔の前で、手をヒラヒラ振っています。
「・・・あ、あぁ・・・うずらちゃん、お帰りなさい。どうでした?」
「ん、バッチリよ! 話してる間中、ずーっとあたしの足ばっかり気にしてるから、何度か足を組み直してあげたの。その甲斐もあって、こっちの言い値で契約出来たわ」
「うずらちゃんったら・・・」
「それで?」
私が手渡した水を一気に飲み干すと、うずらちゃんは 「ぼんやりしてたけど、どうかしたの?」 と私に訊ねました。
「いえ・・・あ、そうですわ! さっき兄が来て、リストを置いて行きましたの」
「早いわね!・・・この印は?」
「もうサンドリアにいない人達のようですわ」
「そこまで調べてくれたんだ。顔つきは悪人みたいだけど、けっこう律儀ね」
「・・・えぇ・・・」

このリストに残った人達の中から、探している人は見つかるのでしょうか。
お店を手伝うことを、承諾してくれるでしょうか。
それが出来なくても、うずらちゃんは私と二人ならやって行けると言ってくれました。
今はまだ準備の段階ですが、新しい未来に向けて、私たちは一歩を踏み出しているのです。

うずらちゃんがカウンターの中へやって来て、私が作ったカクテルのグラスを 「キレイねぇ~」 と言いながら眺めています。
そしてふと、何かを思い出したように首を傾げ・・・。
「そういえば梅ちゃんが昔、ロディファス様は生真面目で正義感が強くて、だから周りから扱い難い奴だって言われているけど、不器用なだけだって言ってたっけ」
「兄様が?」
「本当はね、あの計画はあたしとメイヴェル様だけで実行するはずだったの。だけど、ロディファス様のことだから、絶対に弔い戦だとか言って無茶なオーク狩りをするに決まってるって。それで、ロディファス様にも計画を伝えたのよ」
「そうでしたの・・・」
「あぁ~、やだ! あたしったら、今頃になって色々と思い出してきたわ!」
うずらちゃんは悔しそうに唸り、グラスの中から一つを手に取りました。

不器用・・・ですか。
そうかもしれません。
ロディファスのあの険しい顔つきは、どうすればいいのかわからない時の表情なのだと、私は先程気が付いたのです。
しかし、幼い日の私の傷はその一言で消えるほど浅くはなく、次兄に対する嫌悪の気持はなくなりなどしないでしょう。
ですが、ロディファスの弟チェリレイムとしてではなく、うずらちゃんの親友チリとしてであれば・・・。
そんな私の気持ちを知っているかのように、うずらちゃんが手にしたグラスを掲げます。

「新しいあたしたちに、乾杯!」



< 終 >




いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪



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【2015/10/02 23:59】 | * クルク一家
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会話は大事♪
らぶりぃ
クルちゃん、こにゃぷりん(*´ω`)ノ

チリちゃんが足を向けた先で男女の言い争う声なんて、
怖くてあまり近寄りたくないけれど、
その声の主が大事なヒトなら状況はかわりますね!

次男のヒトがどんな事情があってうずらちゃんに近付いたのか、
ここでハッキリさせておかなきゃ今後の生活に支障をきたすかも?
覚悟をきめてチリちゃんが構えた短剣を見て、
逆にきょとんとしてる次男…

毒薬なんてコワイものを送ってきておいて、
落ち着けるはずなんて無いですものね!

それなのに何だか様子がヘンでどうなってるのかと思えば、
そこへ現れちゃうチョコボマンの梅兄さん(笑)
しかもマスクを2重に被って登場とはさすがです(* ̄m ̄)ぷっ
この後、兄弟そろってどうなるのかと思ったら、
次男が長男を探していたのは子供が出来た報告だったのですね♪

身の上を案じていたけれど約束なので調べることが出来なかったって、
次男もなかなか律儀なヒトで嫌いじゃないです(  ̄▽ ̄)b

さすがにこの兄弟にどんなことがあったのか、
詳しいことは3人しかわからないけど、
みんなちゃんと聞きたいこと、言いたいことを伝えていれば、
もっと違った結果になったのかもね((o(*⌒▽⌒)人(⌒ω⌒*)o))

今さら、過去を変えることは出来ないけれど、
みんなの本音が少しでも垣間見えて良い方向に進めば♪

うずらちゃんもいつか良い旦那さんを見つけて、
素敵な家庭を築いてくれればイイなぁo(≧ω≦)o
そんな日が来るのを私も楽しみにしてよ~っと!


か・ん・け・つ
コウ
クルクさん、こんにちは〜。

みおつくし、これで完結ですね〜。これは・・・皆んなが自分の思い込みで行動してた結果、壮大なすれ違いが発生したという事なのでしょうか。
でも結局、梅さんが家督を渡した時の経緯が、非常に特殊だった為に、こうなってるんですよね。じゃあ、しょうがないと言えば、しょうがないのかなあ。にもかかわらず、梅さん超マイペースですね。あ、でも次兄の人の剣の一撃を躱したのは流石ですね。梅さんも結構lvが高かったりして。
次兄の人は、蓋を開けてみれば普通の人でしたね。となるとやっぱりあの毒薬って誰が?って話になりますねー。もしかしてかぼすさんがすり替えた?それとも単純に送り間違えか。
ともあれ拉致された女性のリストも手に入って、一件落着。これからバーのメンバーも増えて行くのでしょうか。

面白かったです。ありがとうございました。
僕も次のお話書かなきゃなー。らぶりぃさんの所のチーさんが主人公で、タイムパラドックスものが書けたらなぁと、つらつら考えてます。

それでは〜。


Re: 会話は大事♪
クルク
らぶたん、ごまだんご(・▽・)ノ

墓場で言い争う声なんて、近づきたくないですよね~w
そんでもって、やって来た1人はナイフ握ってって、サスペンスだラマじゃあるまいしww
あ、途中までサスペンスチックだったかな?
でも犯人がいないので、崖には行きませんでしたw

梅の2重マスクは、サンちゃんの入れ知恵です。
で、今気づきましたが、ということは、梅はサンちゃんには全て話してあるってことですね!
うずらやチリちゃんが知っていることよりも、もっともっと色々なことを聞いているのかも。
そして、モグハから出て行った二人を追って、きちんと誤解が解けるのを確認するように言ったのも、サンちゃんだったりして!?
・・・むむぅ・・・どうなんだろう?

次男は、おそらく心の準備っていうか家督を継ぐ覚悟を固める前に長男がいなくなっちゃったから、色んなことを誰にも相談することも出来なくて、それでも一生懸命に頑張ってきたのかも。
それが、所在がわかるかもしれない!ってなった時、どうしても会いたくなっちゃったのかもですね~。

うずらは・・・「素敵な家庭」 っていう言葉がしっくり来ませんwww
次はどんな事件を起こしてくれるのやら・・・(^_^;)

ありがとうございました~(*´▽`*)



Re: か・ん・け・つ
クルク
コウさん、こんばんは~(・▽・)ノ

根拠のない思い込みや、一度そうだと思ったら他の選択肢が浮かばなくなったり。
悪意としか思えないことでも本人にはそんなつもりがなかったり、悪気がないことでも相手にとっては何よりもイヤなことだったり。
絶対に出来ないと思っていたことも、それ以上に大切な人のためだったら難なく出来てしまったり。
光の当たり方で見え方が変わるように、ちょっと自分を変えれば別のことが見えるようになったり。
それが1人だけのことじゃないから、こんがらがっちゃって・・・。
そういうのが書けたらな~って思ったりしてました。
まだまだ全然ですが(^_^;)

その昔、ログアウト前に倉庫番に送ったはずのアイテムが、次にインした時に届いてなくて、ポストにももうなくて(相手が受け取ってしまった)、ガビィ~ンってなったことがあるんです(^_^;)
でもその後に、送り返して来てくれて、メッセージでお礼を言ったりしたことがあったのです。
名前の打ち間違えでしたw
ってなことがあったのを思い出したりして、使ってみましたw
アイテムがたまたま毒薬だったりしたから・・・その時期がたまたま口封じされるって勘違いした後だったから・・・。
勘違いだらけの騒動でした(^▽^;)

超マイペースな梅だけは、慌ててパニックになるところが想像できません。
他のメンバーも、こういう風にだけは動かせないっていうのがあったりするので、自分のキャラなのに不思議です。

バーのメンバーは、どうなるんでしょう~?
そのうち脳内映像で見えて来るかな・・・。

らぶたんトコのチーちゃんが主人公で、タイムパラドックスもの!
うわぁ~、ドキドキしそうです(≧▽≦)
タイムパラドクスだなんて難しそうですけど、好きなテーマです♪
楽しみにしてますね~ヽ(*´▽`*)ノ

ありがとうございました(・▽・)


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この記事へのコメント
会話は大事♪
クルちゃん、こにゃぷりん(*´ω`)ノ

チリちゃんが足を向けた先で男女の言い争う声なんて、
怖くてあまり近寄りたくないけれど、
その声の主が大事なヒトなら状況はかわりますね!

次男のヒトがどんな事情があってうずらちゃんに近付いたのか、
ここでハッキリさせておかなきゃ今後の生活に支障をきたすかも?
覚悟をきめてチリちゃんが構えた短剣を見て、
逆にきょとんとしてる次男…

毒薬なんてコワイものを送ってきておいて、
落ち着けるはずなんて無いですものね!

それなのに何だか様子がヘンでどうなってるのかと思えば、
そこへ現れちゃうチョコボマンの梅兄さん(笑)
しかもマスクを2重に被って登場とはさすがです(* ̄m ̄)ぷっ
この後、兄弟そろってどうなるのかと思ったら、
次男が長男を探していたのは子供が出来た報告だったのですね♪

身の上を案じていたけれど約束なので調べることが出来なかったって、
次男もなかなか律儀なヒトで嫌いじゃないです(  ̄▽ ̄)b

さすがにこの兄弟にどんなことがあったのか、
詳しいことは3人しかわからないけど、
みんなちゃんと聞きたいこと、言いたいことを伝えていれば、
もっと違った結果になったのかもね((o(*⌒▽⌒)人(⌒ω⌒*)o))

今さら、過去を変えることは出来ないけれど、
みんなの本音が少しでも垣間見えて良い方向に進めば♪

うずらちゃんもいつか良い旦那さんを見つけて、
素敵な家庭を築いてくれればイイなぁo(≧ω≦)o
そんな日が来るのを私も楽しみにしてよ~っと!
2015/10/03(Sat) 14:07 | URL  | らぶりぃ #-[ 編集]
か・ん・け・つ
クルクさん、こんにちは〜。

みおつくし、これで完結ですね〜。これは・・・皆んなが自分の思い込みで行動してた結果、壮大なすれ違いが発生したという事なのでしょうか。
でも結局、梅さんが家督を渡した時の経緯が、非常に特殊だった為に、こうなってるんですよね。じゃあ、しょうがないと言えば、しょうがないのかなあ。にもかかわらず、梅さん超マイペースですね。あ、でも次兄の人の剣の一撃を躱したのは流石ですね。梅さんも結構lvが高かったりして。
次兄の人は、蓋を開けてみれば普通の人でしたね。となるとやっぱりあの毒薬って誰が?って話になりますねー。もしかしてかぼすさんがすり替えた?それとも単純に送り間違えか。
ともあれ拉致された女性のリストも手に入って、一件落着。これからバーのメンバーも増えて行くのでしょうか。

面白かったです。ありがとうございました。
僕も次のお話書かなきゃなー。らぶりぃさんの所のチーさんが主人公で、タイムパラドックスものが書けたらなぁと、つらつら考えてます。

それでは〜。
2015/10/03(Sat) 16:35 | URL  | コウ #-[ 編集]
Re: 会話は大事♪
らぶたん、ごまだんご(・▽・)ノ

墓場で言い争う声なんて、近づきたくないですよね~w
そんでもって、やって来た1人はナイフ握ってって、サスペンスだラマじゃあるまいしww
あ、途中までサスペンスチックだったかな?
でも犯人がいないので、崖には行きませんでしたw

梅の2重マスクは、サンちゃんの入れ知恵です。
で、今気づきましたが、ということは、梅はサンちゃんには全て話してあるってことですね!
うずらやチリちゃんが知っていることよりも、もっともっと色々なことを聞いているのかも。
そして、モグハから出て行った二人を追って、きちんと誤解が解けるのを確認するように言ったのも、サンちゃんだったりして!?
・・・むむぅ・・・どうなんだろう?

次男は、おそらく心の準備っていうか家督を継ぐ覚悟を固める前に長男がいなくなっちゃったから、色んなことを誰にも相談することも出来なくて、それでも一生懸命に頑張ってきたのかも。
それが、所在がわかるかもしれない!ってなった時、どうしても会いたくなっちゃったのかもですね~。

うずらは・・・「素敵な家庭」 っていう言葉がしっくり来ませんwww
次はどんな事件を起こしてくれるのやら・・・(^_^;)

ありがとうございました~(*´▽`*)

2015/10/03(Sat) 20:46 | URL  | クルク #-[ 編集]
Re: か・ん・け・つ
コウさん、こんばんは~(・▽・)ノ

根拠のない思い込みや、一度そうだと思ったら他の選択肢が浮かばなくなったり。
悪意としか思えないことでも本人にはそんなつもりがなかったり、悪気がないことでも相手にとっては何よりもイヤなことだったり。
絶対に出来ないと思っていたことも、それ以上に大切な人のためだったら難なく出来てしまったり。
光の当たり方で見え方が変わるように、ちょっと自分を変えれば別のことが見えるようになったり。
それが1人だけのことじゃないから、こんがらがっちゃって・・・。
そういうのが書けたらな~って思ったりしてました。
まだまだ全然ですが(^_^;)

その昔、ログアウト前に倉庫番に送ったはずのアイテムが、次にインした時に届いてなくて、ポストにももうなくて(相手が受け取ってしまった)、ガビィ~ンってなったことがあるんです(^_^;)
でもその後に、送り返して来てくれて、メッセージでお礼を言ったりしたことがあったのです。
名前の打ち間違えでしたw
ってなことがあったのを思い出したりして、使ってみましたw
アイテムがたまたま毒薬だったりしたから・・・その時期がたまたま口封じされるって勘違いした後だったから・・・。
勘違いだらけの騒動でした(^▽^;)

超マイペースな梅だけは、慌ててパニックになるところが想像できません。
他のメンバーも、こういう風にだけは動かせないっていうのがあったりするので、自分のキャラなのに不思議です。

バーのメンバーは、どうなるんでしょう~?
そのうち脳内映像で見えて来るかな・・・。

らぶたんトコのチーちゃんが主人公で、タイムパラドックスもの!
うわぁ~、ドキドキしそうです(≧▽≦)
タイムパラドクスだなんて難しそうですけど、好きなテーマです♪
楽しみにしてますね~ヽ(*´▽`*)ノ

ありがとうございました(・▽・)
2015/10/03(Sat) 21:30 | URL  | クルク #-[ 編集]
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