2度目のヴァナディール ソロ活動中の妄想屋クルクと仲間達。
クルクです(・▽・)ノ

迷子ちゃん三部作、最後のお話です。
ちょっと長いけど、お付き合いください★

第1話 迷子ちゃん、現る
第2話 迷子ちゃん、探す





「サンラーさんが来てくれてから、ご主人様が外に出るようになって、助かるクポ」
「梅先生は、外出嫌いなのですか?」
「引きこもりクポ。それに食べ物の好き嫌いも多いクポ」
「そんなことはないぞ」
「だったら豆を残さず食べるクポッ!!」

お皿の端にきれいに並べられているブルーピースを見て、私はクスクスと笑ってしまいました。

ここはウィンダスにある、梅先生のモグハウスです。
新開発中のアイテムを使ったクリスタルでのテレポート中、私は自分のいた世界から、私が存在していない世界へと飛ばされてしまったのです。
ここにはもちろん、私の家族は存在していません。
しかし、私の世界にもいた人達は存在していたのです。
その一人、私を育ててくれた大好きな先生も、この世界にいたのです。
ですが、私がよく知っている先生よりもずっと若かったので、私は区別をつけるために「梅先生」と呼ぶことにしました。

ここにお世話になるようになって、初めの頃に感じていた、恐怖にも似た不安は少なくなりました。
ただ時々、私のいた世界ではどうなっているのだろうと考えると、心が痛みます。

もしもお兄ちゃんもどこか他の世界へ飛ばされていたとしたら・・・。
私とお兄ちゃんがいなくなってしまって、お父さんやお母さんや先生はどれほど心配しているでしょう。
そしてお兄ちゃんが無事だったとしたら、どれだけ叱られているか・・・。

心配をかけてしまっている人達がいると思う心苦しさの半面、不謹慎にも私は嬉しかったりもしているのです。
だって・・・。

「さて、ご飯を食べ終わったら、いつものお散歩に行ってくるクポよ!その間にモグは、お掃除しておくクポ」
「モグさん、いつもありがとうございます」
「そんな感謝の言葉をかけてもらえるなんて、サンラーさんがモグのご主人様だったら、どんなにいいクポか・・・」
「では、いってくる」
「はいはい、いってらっしゃいクポ」

モグさんに見送られて、私は梅先生と港へやってきました。
それは、毎日の日課のようになっています。
口の院の側にあるクリスタルは、私と私の世界を繋ぐ唯一の手掛かりだと梅先生がおっしゃったのです。
とは言っても、私たちではクリスタルを調べることも出来ず、毎日ここへやって来るだけなのですが・・・。

口の院の裏にある魔法の練習場の端で、私と梅先生はよく日向ぼっこをしています。
おしゃべりするのはほとんど私で、梅先生は黙って私の話を聞いていてくれます。
それは私のいた世界の先生と同じで・・・。


チョコボさんが先生だったとわかった、あの時の驚き。
私は言い表すことの出来ない感情のまま、梅先生に抱きついて大泣きしてしまいました。
梅先生も驚いていたようでしたが、「とりあえず服を着させてくれ」 と言われ、私は自分のはしたなさにもう一度泣いてしまいました。
今思い出しても、恥ずかしさのあまり涙が出そうになってしまいます。

その後に、私は先生と梅先生の年齢の違いを告げ、話し合った結果、一つの結論に達したのです。
「この手のことは、クルたんに相談するのがいいと思うのだが・・・」
梅先生はそうおっしゃいましたが、名の知れた冒険者でもあり、口の院の院長とも親しいというその方に、私は素性を明かすことを望みませんでした。
なぜならば、その方の名前は、私の母と同じ名前だったからなのです。

いるべきではない私がこの世界に来ているというのに、これ以上余計な干渉は出来ません。
すると梅先生は 「クルたんは今、20年前の過去に干渉しまくっているようだがな」 と言ってから、「知られたくないというならば、黙っていよう」 と約束をしてくださったのです。


私が生まれる前の世界。
ここが私の世界へと繋がっている過去の世界ならば、私と出会った梅先生と私の世界の先生とは同一人物ということになります。
もしそうだとしたら、私が失踪してしまった理由を、先生はご存知のはずです。
そして、私がいなくなってしまうことも、わかっていらしたのではないでしょうか?
それでも、事態は避けられなかったということなのかしら・・・。


そろそろ戻ろうと、クリスタルの側へと近づいた時、「サン!」 と私を呼ぶ声が聞こえました。
「お兄ちゃん?」
キョロキョロと辺りを見回してみましたが、私たちの他に誰もいません。
「ココだよ!」
声はクリスタルから聞こえてきているようです。
近くまで寄って覗き込んで見ると、なんとクリスタルの中にお兄ちゃんが映っていたのです。

120.jpg

「間に合った! 全く、何やってるんだよ! お前のせいで、ボクの研究時間が潰れたんだぞ!」
「なっ・・・なんですって!? お兄ちゃんのせいじゃないの!」
「サンが勝手なことをしたからだろう。いったいボクが何日寝ないで探してたと思うんだ」

驚きと嬉しさは、お兄ちゃんの言葉で消え失せてしまいました。
無事でよかったとか、心配したとか、そういう言葉は言えないのでしょうか。
先生はお兄ちゃんのことを、「母親に似て天邪鬼だ」とよく言っていましたが、天邪鬼なんてものじゃありませんわ。
えばりんぼうの意地悪虫。
お兄ちゃんの心配をしていた私がバカみたいです。

「お父さんとお母さんは? 先生はどうしていらっしゃる?」
「サンが消えたって言ったら、父さんと母さんはものすごい剣幕で、殺されるかと思った! 先生が止めてくれたよ。3人でずいぶん長いコト、何か話をしてたけど・・・」
「そう」
「サンがいるのはどこなんだ?」
「ここ?ここは・・・わ、わからないわ」

どうして私は嘘をついてしまったのでしょう?
私がいる世界を、知られたくなかったからかしら?
元の世界に帰るには、この世界のことを伝えなくてはならないのに・・・。

「はぁ~? 今まで何してたんだよ。そのくらい調べろよ。あぁ~もう、これだからお子様は参るよな。サンじゃなくて、ボクがそっちに行っていたらよかったのに。そうしたらきっとスゴイことを発見できていたに違いない!」
「なによ!先生が止めに入らなければよかったのに!」
「何のことだよ?」
「お兄ちゃんなんか、お父さんとお母さんに殺されちゃえばよかったのよ!」
「何てヒドイことを言うんだ! 先生にいいつけてやるからな!」
「知らない!」

私がプイっとクリスタルから顔を背け立ち去ろうとすると、お兄ちゃんの必死な声が聞こえてきました。

「サン! ちょっと待てってば!サンが帰って来れる方法が見つかったんだ!」
「・・・え?」
「院長と博士に頼み込んで、強力な魔力を込めた呪符を作ってもらったんだ。戻って来たいなら、おとなしく話を聞いていろよ」

もう少しましな言い方は出来ないのかしら?

「よく聞けよ。今日から3日後、こちら側では光曜日の満月になる。その時に月の光が射す角度と星々の配置、ホルトト遺跡の魔力と満月の泉が・・・って、難しい話をしてもサンには理解できないだろうから・・・」
「またそうやってバカにして!」
「いいから聞けって! 3日後の月が天頂に昇った時、このクリスタルに道を作る」
「道?」
「クリスタルが光り出したら、迷わず飛び込むんだ。そうすれば、ボクがサンをこっちの世界に引っ張る」
「・・・戻れるの?」
「必ず。その時、サンは呪符類やクリスタルを一切身につけないこと。おかしな影響で失敗すると困るからね」
「わかったわ」
「よし。2度は出来ないからな。計算したら、次に同じ条件が揃うのは、52年後だってさ。まぁ、その前にボクがもっと確実な方法を立証していると思うけどね」
「あらそう。ねぇ、お兄ちゃん。先生の…」
「おっと、時間がもうない。そろそろクリスタルに影が出来る。いいか、忘れるなよ。3日後だからな!」

スゥッとお兄ちゃんの姿がクリスタルから消えました。
まるで夢から醒めた後のように、私はしばらくクリスタルをぼんやりと見つめていました。

「戻れるようだな」

後ろから声をかけられて、私はハッと我に返りました。
振り向くと、梅先生が立っていました。
その時私は、前にも悩んでいた時と同じ気持ちになってしまったのです。

・・・戻ったら、梅先生とは一緒に居られない・・・
・・・梅先生と一緒にいるならば、戻れない・・・

私に残された時間は、あと3日です。


ここが私のいた世界と繋がっている過去の世界かもしれないと思い始めてから、私はずっと考えていたのです。
私の世界には、もう1人の私はいませんでした。
それはつまり、私が自分の世界へと戻ったからなのでしょうか?

「サンラーっていう名前はね・・・」

ふっと、お母さんから聞いた話が蘇りました。
私がもう少し小さかった頃のことです。
近所に住むお年寄りに、「女の子ならばサンラーではなく、サンララとつけるのがタルタルの命名法だ」 と言われたことがありました。
命名法という言葉の意味を、私はまだ知らなくて、お母さんに私の名前について訊ねたのです。

「サンラーっていう名前はね、梅がつけてくれたのよ」
「先生が?」
「梅の、大切な人の名前をもらったの」
「そのヒトって?」
「今は、もういないの。サンが生まれてくる前に、・・・いなくなっちゃったの」
「お母さんも、知ってる人?」
「うん。とても可愛い子で、お母さんは妹みたいって思っていたのよ」
「どうしていなくなっちゃったの?」
「・・・事故に、巻き込まれちゃったの」

事故・・・。
3日後のことでしょうか?
しかし私は、まだお母さんに会っていません。
それに、梅先生に 「大切な人」 と言われるほどではないと思うのです。
私ではない、別のサンラーさんなのでしょうか?

あぁ、それよりも・・・!
3日後、私はどうしたらいいんでしょう?

私が元の世界に戻れるということを聞いたモグさんは、それはそれは嘆き悲しんでくれました。
普段は文句など口にしない梅先生が、「鬱陶しい」 とモグさんの頭から布を被せてしまうほど。
梅先生は、「よかったな」 とおっしゃってくださっています。
でも・・・、私は・・・。

「だけど、お兄ちゃんのことですから、もしかしたら失敗してしまうかもしれませんし・・・」
「信用していないのか?」
「そうではなくて・・・」
「きっと失敗するクポ! そうしたらサンラーさんのお世話は、モグがするクポ♪」
「おい、余計な細工はするんじゃないぞ」
「そんなこと、しないクポ~。だけど失敗しても、モグのせいじゃないクポよ~」


あと2日、あと1日と、時間は驚くほどの早さで流れて行きます。
そして当日を迎え、月が空に顔を見せ始めました。

「大変お世話になりました」
モグハウスで、私は梅先生とモグさんにお礼を述べました。
元々、私はここにいるべき人間ではないのです。
ならば、自分の世界に戻らなくては・・・。
涙が出そうになるのをギュッと堪えて、私はなんとか微笑んでみました。

「見送らなくていいのか?」
「はい、ここで失礼します」
「1人で大丈夫クポ? モグが一緒に行くクポよ?」
「モグさん、ありがとうございます。私は大丈夫ですわ」

来た時と同じ服装で、何も持たずに・・・。
梅先生からいただいたケットシーの帽子も、ここへ置いていくのです。

・・・私のことを忘れないでください。
・・・もっと一緒にいたかったです。

言いたい言葉を飲み込んで、私はもう一度お辞儀をしました。
ボタボタと涙をこぼしているモグさんの隣で、梅先生は静かに立っていました。
そして私がモグハウスを出て行こうとした時・・・。
「もしも・・・失敗したなら戻って来い」
背中にかけられた言葉に、私は振り向かずに頷きました。

121.jpg

クリスタルまで、何も考えないように、私は走りました。
でも、それでも、ここへ来てからの出来事が次々と思い出されます。
それは決して多くはありませんが、私にはとても大切な・・・。

108.jpg

ウィンダスの空に、月が昇って行きます。
お兄ちゃんは、光曜日の満月だと言っていました。
こちらの世界でも、それは同じでした。
それも計算されていたのかしら・・・。

口の院の側にあるクリスタルの周りはひっそりとしていて、人影はありません。
しかも、まるでそこだけ結界が張り巡らされているように、空気がピンと張りつめています。
やがて・・・。
ソワッとうなじの毛が逆立つような気配の後、耳鳴りにも似た微かな音がクリスタルから聞こえ始めたのです。
空を見上げると、まさに今、月が天頂へと差し掛かっています。
私は両手を胸の前で握りしめ、輝きを増してゆくクリスタルを見つめていました。

「サン!」

お兄ちゃんの声が、ハッキリと耳に届きました。
まるで、目の前にいるみたいに・・・。
そして私は、弾かれたように、白く輝くクリスタルの中へと飛び込んだのでした。


グルグルと体が回転するような不快感の後、眩い光が弾けたと思ったら、急に大歓声が聞こえてきました。
そっと目を明けると、目の前にお兄ちゃんがいました。

「やれやれ・・・。みんなに迷惑かけたんだからな。きちんとお礼を言えよ」

周囲を見渡すと、見覚えのある人達ばかり・・・口の院の方達が、クリスタルを囲むように立っていました。
みんな口々に「よかった」 「成功だ」と言って、私にも「お帰り」と言ってくれました。
私はお礼を言いながら、視線を彷徨わせ、そして・・・。

「先生!」

少し離れた所に、お父さんとお母さんと先生が立っていました。
私が駆け寄ると、先生は膝をついて抱きとめてくれました。
会いたかった先生です。
大好きだった先生です。
だけど私は、とても悲しくて悲しくて、もう2度と会えないのだと思うと、それまで堪えていた涙が止めどなく溢れて・・・。

「サンラー、これは君の人生だ。悔いのない選択をしなさい」
耳元で、先生の穏やかな声が響きました。
「サン、冒険は始まったばかりよ」
「あぁ~、こんなに早く嫁に出す気分を味わうことになるとはなぁ~。だけど、サンにはいつも笑顔でいてほしいからなぁ」
お母さんとお父さんが、私の頭を撫でてくれました。
この時になって、私は自分がどうしたいのか、ハッキリと心が決まりました。
私がいたいと思う場所。
一緒に過ごしたいと思うヒト。

「先生・・・お父さん、お母さん・・・」

私は大好きな人達の顔を見上げ、涙でぐしょぐしょになったままの顔でニッコリと笑いました。

「行ってきます!!」

そして私は、まだ輝きが残るクリスタルに向かい、真っ直ぐ走って行ったのです。


「何やってるんだ!?」
「どういうつもりだ!?」
「どうしたんだ!?」
口の院の皆さんの慌てた叫び声が、クリスタルから聞こえてきます。
だんだん小さくなって行くその声に混じって、「幸せになりなさい!」 と言うお母さんの声が聞こえ、やがて辺りに静寂が戻りました。
クリスタルは見慣れた輝きで、月の影を作っています。
・・・戻って・・・来たのでしょうか・・・?

「うぅ~、最悪だな」

真後ろから声が聞こえ、私は飛び上がるほど驚いてしまいました。

「お兄ちゃん!?」
「目が回る・・・。あぁ、サンか」
「サンか、じゃないわ! 何しているの!?」
「何って、見ればわかるだろう? そんなこともわからないなんて、ボクの妹を名乗るなよ」

お兄ちゃんがいます。
いったいどうなっているのでしょう?
訳が分からずにぽかんとしていると、一度頭を振ったお兄ちゃんが、私を見てニヤリと笑ったのです。

「こうなることは、わかっていたんだ」
「どういうこと?」
「ほら、父さんと母さんと先生が話をしてたって言っただろう? このボクが、盗み聞きしない訳がないじゃないか!」
「威張って言うことではないわ」
「そこで先生が、サンは過去に飛ばされたんだって、父さんたちに話してるのを聞いたんだ」
「・・・やっぱり」
「なんだ、過去だって気づいていたのか? 先生は、サンは一度戻って来るけど、また過去に行ってしまうって言ってた。そしたら父さんも母さんも、あの子がそうだったのかって、なんだか辻褄が合ったみたいな感じでさ」
「お母さん、サンラーって名前の子を知っているって言ってたわ」
「どうやら、それがお前のことみたいだ」
「でも、事故に巻き込まれていなくなってしまったって・・・」
「あぁ、ボクもそれは聞いたよ。そこでボクの出番ってわけだ」
「どういうこと?」
「ここに、その時のことを書いた手紙がある。盗み聞きした情報だけど、先生が言ってたんだから間違いはないはずだよ。これを、過去の先生に渡すんだ。そうすれば、サンは事故に巻き込まれることがなくなるはずだ」
「・・・そうかしら・・・」
「お兄ちゃんが信用できないのか?」
「だって・・・」
「いいか? これは、先生の過去にはなかった出来事になるんだ。先生は、知っていれば避けられた事故だって言ってたんだぞ。つまり、知らなかったんだ。だからこの手紙で知らせれば、サンは事故には巻き込まれないのさ」

そんなこと、出来るのでしょうか?
だってそれは、未来を変えてしまうということになるのです。

「ボクらが過ごしてきた過去は変えられないけど、過去に行ったボクらの未来は変えられる」
「・・・・・・よくわからないわ」
「はぁ~、これだから・・・。つまり、ココはあっちの世界から見れば過去かもしれないけど、ボクらにとっては現在だってことだよ」
「・・・やっぱりよくわからないわ」
「いいよ、もう。とにかく、この手紙を先生に渡すんだ」
「お兄ちゃんはどうするの? こっちの世界に来てしまって、次に戻れるのは52年後なんでしょう?」
「院長と博士に呪符を作ってもらう代わりに、二人の実験台になる約束だったんだ。結局サンが戻って来ないのに、ボクだけ損な役割なんて、冗談じゃないよ。だから、逃げて来たのさ」
「・・・呆れた・・・」
「それに、ボクがココにいることも、先生の過去にはなかったことだ。あ、くれぐれも、ボクがこっちに来たってことを先生に伝えておくようにな。そうすれば、あっちとは違った未来になるはずだ」
「未来を変えてしまってもいいの?」
「だから、さっきから言ってるじゃないか。ボクらの未来は決まっていないって。父さんと母さんは結婚しないかもしれない。そうすればボクらは生まれない。そういう未来になるかもしれないだろ?つまり、平行世界さ!」

わかったような、わからないような・・・。
これ以上言うと、またバカだのお子様だのと言われそうなので、私は黙って頷くことにしました。

「それじゃ、ボクはそろそろ行こうかな」
「行くって、どこへ?」
「バスさ」
「バストゥーク? 何をしに?」
「バスは機械が盛んだろう? 魔法との組み合わせに、ちょっと興味があってね」
「ふぅん。・・・あっ、お兄ちゃん、彼女はどうするの?」
「・・・あぁ・・・。ボクがなかなか連絡しなかったら怒っちゃったみたいでさ、アタシと研究とどっちが大事なのー!?だってさ。面倒くさいから、別れちゃったんだ」
「ヒドイわ・・・そんな簡単に・・・」

122.jpg

「さて、ボクは行くよ。先生によろしく。バスで落ち着いたら、そのうち顔を出すよ」
「・・・気をつけてね」
「誰に向かって言ってるんだ。サンこそ、もう迷子になるなよ」

お兄ちゃんはニヤリと笑うと、私の頭をポンポンと軽く叩いてから走って行ってしまいました。
いつだって、自分勝手なお兄ちゃんです。
だけど・・・。
私はお兄ちゃんから手渡された手紙をギュッと握りしめました。
新しい未来・・・。
私はモグハウスに向かって走り出しました。

123.jpg

「ただいま」 って、言ってもいいでしょうか。




~~*~~*~~*~~*~~*~~

・・・後日談・・・

「ご主人様、ぴよりんさんから通信クポ」

「梅兄、やっと見つかったよ!」
「なにがだ?」
「なにって、梅兄が探してた人だよ!」
「あぁ・・・そのことなら、もういい」
「え・・・っていうか、こっちはよくないんだけど!」
「どうかしたのか?」
「あのタルタル、いったいなんなのさ!?」
「何かあったのか?」
「何か、じゃないよ! クマのことナンパしてたんだ! 大工房の行き方くらい、聞けば子供だってわかるのに、案内してほしいとか言っちゃって!クマはまだ帰って来ないんだよ!」
「俺の知ったことではないな」
「えぇぇぇ!?」
「帰って来ないのは、お前に魅力がないからじゃないのか?」
「そ、そんなぁ~っ!」
「じゃぁな、俺は忙しい」

124.jpg






迷子ちゃん三部作、これにて終了です。

クルクは今、たまたまウィンの過去に行っているので、ネタが被っちゃったみたいになってますが、このお話は去年の暮れあたりから出来ていました。
ヴァナにおける 「過去と現代と未来の定義」 みたいなのはどうなってるんだか知りませんが、まぁ一つのお話として、ねw

あんまり考えると、頭がおかしくなりそうになりますw
「こうなるかもしれなかった未来」 から来たサンラーが、再び、今度はお兄ちゃんと一緒に戻ってきたために、そこから先の未来は別の道に進んで行く・・・って感じかな。
言ってみれば、サンラーがいた世界は、クルクの世界ではないってことになりますね。
・・・って、だからあんまり考えると・・・(^▽^;)

それから、サンラーの元いた世界での 「院長」 と 「博士」 は誰なのか、サンラーのお父さんは誰なのか、それはサンラーに聞いてみないとわからないです★

まぁ、運命が決まっていようがいまいが、それを知らないんだから、未来はわからないってことですよね~♪
ともあれ、お騒がせな子がまた増えたってわけですw

ここまで読んでくださって、ありがとうございます(*^▽^*)




いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
ポチッと押してくれたら嬉しいな♪



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【2015/02/06 23:59】 | * クルク一家
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新しい住人♪
らぶりぃ
クルちゃん、こにゃっぷ(*´ω`)ノ

迷子ちゃん完結編ですね!

先生と呼ばれてる梅兄さんは豆類がニガテなんだ(  ̄▽ ̄)b
私の友達にもニガテなコがいてチャーハンのグリーンピースなんかも、
綺麗に避けて食べてますよ(笑)
そんなにイヤなら頼まなきゃイイのにって言ったら、
マメは嫌いだけどチャーハンは好きらしいデス( ̄ー ̄)ソウデスカ

異世界に飛ばされて帰る方法もわからなくて、
どうしようか悩んでいたトコロに怪しげなチョコボが声をかけてきて、
それが先生とわかって不安より違う感情が芽生えて来てるのかな♪

クルちゃんがお母さんの名前と一緒Σ( ̄△ ̄ノ)ノ
それってもしかして…並行世界だけど過去に飛ばされちゃったとか!?
この世は不思議な事ばかりだし過去世界も確かに存在してるんだから、
こんなこともあるんだ(・ω・*)ゞ

クリスタルに映ったお兄さんの姿!
さそかし感動的な出会いが待ってるかと思いきやまさかの苦言ってo(`ω´*)o
一言ぐらい心配してたと言って欲しいですよね!
ホントに、どこかの院長みたいなのだ(笑)
でも行方不明になった妹の手掛かりを探して何日も何日も、
色んなヒトに聞いて回ったんだろうな~って思います♪

そしてやっと帰れることになったけれど、
嬉しいよりも寂しい感情。
一緒に過ごした時間は短かったけどサンちゃんの心の、
大きなウェイトを占めちゃったのね(〃ω〃)ゞ

だから1度は元の世界に帰ってから、
改めての「行って来ます」はとっても良い表現で素敵でした(*⌒ω⌒)v

一緒に着いてきたお兄さんは…手当たり次第にミスラに声をかけてるっぽい?
クマちゃん…大丈夫でしょうかヽ( ̄ω ̄;)
そしてぴよくん頑張って(笑)

これからどんな世界が2人を待ち受けて、
クルちゃん一家とどう絡んでくるのかとっても楽しみなのですo(≧ω≦)o

ホントにクルちゃんの言葉の表現方法は素晴らしいですね!
小説を読んでるような雰囲気でほのぼのしちゃうのだ♪
私はこんなカッコイイ表現は出来ないから画像で誤魔化しちゃってマス(笑)

そうして倉庫じゃないコがどんどん増えていくと( ̄ー ̄)ニヤッ

Re:新しい住人♪
クルク
らぶたん、こんばわんわん(・▽・)ノ

お返事おそくなってゴメンなさい(>_<)

チャーハンのグリーンピース、残してる人いますよねw
彩り目的で入れる必要はないって言うんですけど、アレは彩り目的なんですかねぇ?(^_^;)

知らない世界に飛ばされちゃって、いきなり目の前に現れたデカいチョコボマンがインパクト強すぎて、そんなのとしばらく一緒にいたせいでサンちゃんの感覚が迷子に・・・(;▽;)

お兄ちゃんはきっと、ずーっと妹の文句を言いながら、一生懸命に探してたのかも。
で、最後の手段が、呪符を作ってもらう代わりに実験台になるっていう約束だったのかな~。
こっちの世界に来ちゃったのも、その約束から逃げるためと、あとは同じ未来にしないためで…。
お兄ちゃんは「事故」の内容を知ってるから、その時に自分が側にいれば、もし事故が起こったとしても妹を巻き込まないように出来るっていう考えがあったりもしたのです。
その頃には、忘れちゃってるかもしれないけどw

妹が一緒にいたいのはタルタル好きのチョコボマンだし、お兄ちゃんはミスラ好きだし、まったく、親の顔が見てみたいですね!(笑)
らぶたん、金髪のボサタルに声をかけられたら・・・適当に追い払ってね★

ホントはもっと画像を入れたかったんだけど、テクニックがなくて断念しました(^_^;)

自分の頭の中にある映像を、そのまま文字にするのは難しいですね~。
でも、ほめていただいて嬉しかったです(*/▽\*)
ありがとうございます♪

ぴよクマの危機は、うずらが聞いたら喜びそうww
どうなることやら(^_^;)

これだけキャラが増えたら、もうどんだけ増えても同じ気が・・・w
収拾つかなくなるから、気を付けます!


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この記事へのコメント
新しい住人♪
クルちゃん、こにゃっぷ(*´ω`)ノ

迷子ちゃん完結編ですね!

先生と呼ばれてる梅兄さんは豆類がニガテなんだ(  ̄▽ ̄)b
私の友達にもニガテなコがいてチャーハンのグリーンピースなんかも、
綺麗に避けて食べてますよ(笑)
そんなにイヤなら頼まなきゃイイのにって言ったら、
マメは嫌いだけどチャーハンは好きらしいデス( ̄ー ̄)ソウデスカ

異世界に飛ばされて帰る方法もわからなくて、
どうしようか悩んでいたトコロに怪しげなチョコボが声をかけてきて、
それが先生とわかって不安より違う感情が芽生えて来てるのかな♪

クルちゃんがお母さんの名前と一緒Σ( ̄△ ̄ノ)ノ
それってもしかして…並行世界だけど過去に飛ばされちゃったとか!?
この世は不思議な事ばかりだし過去世界も確かに存在してるんだから、
こんなこともあるんだ(・ω・*)ゞ

クリスタルに映ったお兄さんの姿!
さそかし感動的な出会いが待ってるかと思いきやまさかの苦言ってo(`ω´*)o
一言ぐらい心配してたと言って欲しいですよね!
ホントに、どこかの院長みたいなのだ(笑)
でも行方不明になった妹の手掛かりを探して何日も何日も、
色んなヒトに聞いて回ったんだろうな~って思います♪

そしてやっと帰れることになったけれど、
嬉しいよりも寂しい感情。
一緒に過ごした時間は短かったけどサンちゃんの心の、
大きなウェイトを占めちゃったのね(〃ω〃)ゞ

だから1度は元の世界に帰ってから、
改めての「行って来ます」はとっても良い表現で素敵でした(*⌒ω⌒)v

一緒に着いてきたお兄さんは…手当たり次第にミスラに声をかけてるっぽい?
クマちゃん…大丈夫でしょうかヽ( ̄ω ̄;)
そしてぴよくん頑張って(笑)

これからどんな世界が2人を待ち受けて、
クルちゃん一家とどう絡んでくるのかとっても楽しみなのですo(≧ω≦)o

ホントにクルちゃんの言葉の表現方法は素晴らしいですね!
小説を読んでるような雰囲気でほのぼのしちゃうのだ♪
私はこんなカッコイイ表現は出来ないから画像で誤魔化しちゃってマス(笑)

そうして倉庫じゃないコがどんどん増えていくと( ̄ー ̄)ニヤッ
2015/02/07(Sat) 14:27 | URL  | らぶりぃ #-[ 編集]
Re:新しい住人♪
らぶたん、こんばわんわん(・▽・)ノ

お返事おそくなってゴメンなさい(>_<)

チャーハンのグリーンピース、残してる人いますよねw
彩り目的で入れる必要はないって言うんですけど、アレは彩り目的なんですかねぇ?(^_^;)

知らない世界に飛ばされちゃって、いきなり目の前に現れたデカいチョコボマンがインパクト強すぎて、そんなのとしばらく一緒にいたせいでサンちゃんの感覚が迷子に・・・(;▽;)

お兄ちゃんはきっと、ずーっと妹の文句を言いながら、一生懸命に探してたのかも。
で、最後の手段が、呪符を作ってもらう代わりに実験台になるっていう約束だったのかな~。
こっちの世界に来ちゃったのも、その約束から逃げるためと、あとは同じ未来にしないためで…。
お兄ちゃんは「事故」の内容を知ってるから、その時に自分が側にいれば、もし事故が起こったとしても妹を巻き込まないように出来るっていう考えがあったりもしたのです。
その頃には、忘れちゃってるかもしれないけどw

妹が一緒にいたいのはタルタル好きのチョコボマンだし、お兄ちゃんはミスラ好きだし、まったく、親の顔が見てみたいですね!(笑)
らぶたん、金髪のボサタルに声をかけられたら・・・適当に追い払ってね★

ホントはもっと画像を入れたかったんだけど、テクニックがなくて断念しました(^_^;)

自分の頭の中にある映像を、そのまま文字にするのは難しいですね~。
でも、ほめていただいて嬉しかったです(*/▽\*)
ありがとうございます♪

ぴよクマの危機は、うずらが聞いたら喜びそうww
どうなることやら(^_^;)

これだけキャラが増えたら、もうどんだけ増えても同じ気が・・・w
収拾つかなくなるから、気を付けます!
2015/02/07(Sat) 21:28 | URL  | クルク #-[ 編集]
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