2度目のヴァナディール ソロ活動中の妄想屋クルクと仲間達。
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クルクだよ~、やっぴ~!(・▽・)ノ

クルクはラバオに来ています。
サンちゃんの提案で、金魚すくい大会をするんだよ♪
それでね、何か景品があった方が面白いよねってことになったんだけど。
みんなと話し合った結果、優勝者には何でも1つだけみんなが願いを叶えてあげることになったんだ。
そしたらうずらが、「じゃあ、あたしが優勝したら、あたしを玉の輿に乗せてくれるのね!? 大金持ちで、超イケメンじゃなくちゃイヤよ!」 って言ったの。
うずら、まだそれ言うの?
バルが 「あんた、梅さんの前でよくそんなこと言えるな」 って言ってたけど、ホントだよね~。
ぴよも 「梅兄、なんか言ってやってよ」 って言ってたんだけど、当の梅は 「君はヘタクソだから、優勝は無理だ」 だって!
ん~、そういうことじゃないと思うんだけどね★

まずは腹ごしらえって、みんなでお昼ゴハンを食べてたら、ももんがが顔を出したの。
クルクが金魚すくい大会だよって教えたら、ももんがもやりたいって。
いいよ~(・▽・)

ルールは、時間を決めて、すくった金魚のポイントを競うの。
使えるポイは、10本まで。
妨害も協力もありだけど、金魚屋さんにカウントしてもらって、1番ポイントが多かった人が優勝。

よぉ~っし、いっぱいすくっちゃうよ(・▽・)ノ


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護衛の仕事を終えてラバオに戻ると、クルク達が来ていた。
これから、金魚すくい大会をするらしい。
優勝者には、なんでも願いを叶えてくれると言う。
それはつまり、サンラーを私の相棒に出来るってことか!?
ならば、優勝するしかない!

参加者は、クルク、バルファル、サンラー、隊長、うずら、チリ、ぴよ、クマ、そして私。
黒糖さんは、審判兼救護班だそうだ。
それぞれ動きやすい格好に着替えて、お椀とポイを装備していると、ミスラを連れたタルタルの男が近付いて来て 「金魚すくい大会はこれから?」 と尋ねた。
すると、近くにいたクマが振り返り、タルタルを見て破顔した。
「カボちゃん! うん、これからだよ。サルサも来たの?」
「アタイ、キンギョすくいのバイトなの」
クマが 「カボちゃん」 と呼んだタルタルはサンラーの兄貴で、カボスという名前だそうだ。
そしてサルサというミスラは、カボスが雇っているバイトだという。
なかなか手強そうだ。

黒糖さんの合図で、金魚すくいが始まった。
サルサというミスラは、ニャーニャー言いながら素手で金魚を捕まえて、黒糖さんから注意をされていた。
私は金魚を追いながら、ぴよに近付き声をかけた。
「クマと一緒じゃないんだ?」
「カボスが来たからなぁ〜」
ぴよは苦笑して、反対側でカボスと水面を覗いているクマに顔を向けた。
かと言って、私があまりぴよに近付いていると、またクマがヤキモチを妬くだろう。
私は離れて小さな赤い金魚を1匹すくい、そして再びぴよに話しかけた。
「護衛の仕事でさ、バスに行ったんだ。途中、グスタにある灯台の側で、あんたを見かけたよ」
「・・・へぇ・・・」
「崖から下を覗いてたようだけど、なんか落としたの?」
ぴよは破れたポイを私に見せて笑うと、そのままの表情で 「ゴミかな?」 と言った。


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お椀の中には、水しか入っておりません。
私はポイを手にしたまま、優雅に泳いで行くらんちゅうを目で追うばかりで、なかなか手を出すことができません。
私も黒糖さんと一緒に、救護班として参加せずにいればよかったかしら。
黒糖さんは水際の日陰に座って、金魚すくいに夢中になっている私達を微笑みながら眺めております。

「チリちゃん、どう?」
うずらちゃんが声をかけてくれました。
私が空っぽのお椀を見せると、「あらぁ~」 と笑います。
うずらちゃんのお椀の中には、黒い出目金が2匹入っておりました。
「うずらちゃん、星辰儀は完成しまして?」
「ええ、作ったわ。とってもキレイ。チリちゃんは?」
先日クルクさんから星辰儀設計図をいただいて、製作に必要なアイテムを揃えるために、私はうずらちゃんとロンフォールの騎士の泉で金魚すくいをしたのです。
途中から兄様もいらして、あまりにも金魚がすくえない私の代わりに、ポイントでアイテムをもらってくださったのです。
そして星辰儀も、結局兄様が作ってくださいました。
「梅ちゃんは、チリちゃんに優しいものね~」
「うずらちゃんにだって―」
言いかけたその時、後ろから私のお椀の中へ、金魚が1匹注ぎ入れられたのです。
ヒレが長くて美しい、紅白模様の金魚です。
「まぁ! 更紗コメット!」
「30ポイントだ」
兄様でした。
「君もほしいか?」
兄様に尋ねられたうずらちゃんは、「結構よ! 優勝は、自力で勝ち取るわ!」 と、ツンと顎を上げて言うのです。
兄様は笑って行ってしまいましたが・・・。
もしも、もしもうずらちゃんが優勝するようなことがあったら、うずらちゃんは本当に、玉の輿を望むのでしょうか。
私はお椀の中で舞うようにヒラヒラと泳ぐキレイな金魚を眺めながら、その時うずらちゃんが何を望むのか、知りたい気持ちになりました。


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赤くて小さい金魚、黒い出目金、ぷっくりしたらんちゅう、まあるいパールスケール、ひらひらヒレが長い更紗コメット。
金魚は見ていて飽きませんね。

金魚すくい大会はわたしが思いつきで言ったことなのに、クルクさんがみなさんに声をかけてくださって、みなさん参加していただいて、とても嬉しいです。
だけどまさか、お兄ちゃんが来るとは思っていませんでした。
サルサさんという、お兄ちゃんの実験のお手伝いをしているミスラさんも一緒です。
お兄ちゃんはサルサさんに金魚をすくわせて、自分のポイントにするつもりなのね!
だけどサルサさんは金魚すくいをしたことがなかったみたいで、素手で捕まえることは出来るのに、ポイではなかなかすくえなかったのです。
お兄ちゃんは「優勝出来なかったらゴハン抜き」 って、サルサさんにヒドイことを言っていました。
サルサさんは泣きベソをかきながらポイで水をかき回していましたけど、すぐにコツをつかんだみたいです。
今ではわたしより、たくさんの金魚がお椀の中で泳いでいます。

モモさんも金魚すくいが上手です。
わたしはポイが破れないように、金魚が逃げないように、そっとすくっているのですが、モモさんは勢いで金魚を捕まえているみたいに見えます。
サルサさんと、ちょっと似ているかもです。

しばらく経ってから、黒糖さんが 「皆、わしが泉を一周してこの場所へ戻ってきたら、終了だぞ」と叫ぶと、それまでおしゃべりをしながら金魚を追いかけていたみんなが、一斉に真剣モードになりました。
お兄ちゃんはわざとバチャバチャ走り回って、わたしたちの邪魔をします。
本当に憎らしいお兄ちゃん!

「サンラー」 と梅先生に呼ばれたので側へ行くと、梅先生がわたしのお椀の中に、まん丸のパールスケールを2匹も入れてくださいました!
それを見ていたモモさんが、自分にもとお椀を差し出しました。
すると梅先生は 「仕方ない」 と言いながら、モモさんのお椀の中へ、大量の水を勢いよく流し込んだのです!
モモさんのお椀の中にいたたくさんの金魚たちは、溢れた水と一緒に泉へと戻ってしまいました。
モモさんは悲鳴をあげて悪態をつきながら、慌てて金魚を追いましたが、戻ってくる金魚はいません。

その時、「終了~!」 という黒糖さんの声が響きました。


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クマさんが、「何ポイントになりそう?」 ってぴよさんに尋ねた。
ぴよさんは「62ポイントかな」 と言って笑う。
クマさんは49ポイントだと言う。
ん~、2人合わせても優勝は無理か~。
たった今、イマイチやる気のなさそうな金魚すくい屋が、サルサのポイントを告げたところだ。
なんと、278ポイント!
クルクが160ポイントだった時は、みんな優勝かって思ったけど、サンラーが174ポイントでクルクを上回っていた。
それは梅さんが終了間際に、サンラーに金魚をあげたからだ。
そのせいで、梅さんは0ポイントで最下位になっちまったけど。
で、モモさんは1ポイント。
途中でお椀の中を覗いた時は、金魚が泳げないほど入っていたけどな。
最後に大騒ぎをしていたから、お椀をひっくり返しちまったのかな?
玉の輿狙いのうずらさんは、たったの18ポイント。
チリさんは32ポイント。
そしてオレは・・・爺やの足元にちんまりと座っている。
「バル君、大丈夫?」
尋ねてくれたぴよさんに、オレはコックリ頷いた。

オレは、まぁまぁすくってたんだよ。
なのに、カボスがわざとバシャバシャ走り回って邪魔をしに来たから、ちょっと足を引っ掛けて転ばせてやったんだ。
鼻に水が入ったとか言って、ザマーミロだ。
そしたらアイツ、水を掛けてきたんだ。
2人で水の掛け合いをやってたら、クルクから教育的指導を受けちまった。
で、一瞬気が遠くなって、気づいたらカボスと2人、爺やに掴まれて水から引き上げられてたんだ。
オレのお椀、どこ行ったんだろうな・・・。

爺やが 「優勝はサルサ!」って告げると、サルサは飛び上がって喜んだ。
賞品は何がいいかと爺やがサルサに訊くと、カボスが 「サルサはボクのバイトだから、優勝はボク。賞品はボクが選ぶんだよ」 なんて調子のいいことを言い出した。
あんのやろ~!
するとサンラーが、すかさず文句を言った。
「何言ってるの! お兄ちゃんはエントリーされてないわよ!」
サンラーが言うには、金魚のポイントを計算してもらった人が資格者であり、 その時にカボスはお椀を持っていなかったのだから、このポイントはカボスのポイントではなくて、サルサのポイントだ、と。
うん、サンラーが正しい!
「だったら、カボちゃんの欲しいものを、代わりにサルサに答えてもらえばいいじゃない」
カボス贔屓のクマさんが、余計なことを言ってくれた。
「さすがクマちゃん! よし、サルサ、みんなにボクの実験台になるように言うんだ!」
実験台ぃぃぃ~!?
冗談じゃない!!


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得体の知れない薬を飲まされたり、箱詰めにされたり、妙な魔法をかけられたり、そんなかぼすの実験台になるなんて、真っ平ゴメンだ!
そう思ってるのは、もちろん俺だけじゃありません。
「ふざけんな! 誰が実験台になんてなるか!」
「バル君は棄権しちゃったくせに、発言しないでよね」
カボスとバル君が、言い合いをしています。
ココでクルたんが、「優勝賞品は、やっぱりギルにしよう!」 と言えば、誰も文句は言わないでしょう。
ボスであるクルたんの言葉は、絶対だからだです。
そのクルたんが、怖ろしいことを言ったのです!
「でも、約束は約束だからなぁ~」
「そうだな、サルサが望めば、そうするしかなかろう」
梅兄がクルたんに同意してしまっては、もう誰も異を唱えることは出来な・・・いや、うずらなら言える!!
ところがうずらは、「惚れ薬を作ってくれたら、あたしがお酒に混ぜてお客さんに飲ませてみせるわよ?」 とか言っています。
「そうしたら、お店の前に求婚者が列を作って大変ねぇ~。どうしましょう」
どうしましょうは、アネキの頭だ。

「実験台って、どんなことするんだ?」
カボスのことをよく知らないモモさんが、疑問を口にしました。
すると、「カボスさまがつくったものをのむんだヨ」 と、サルサがモモさんに返事をします。
「へぇ~。美味いモノならいいけどね」
「いうこときいたら、ゴハンたべれるの。アタイ、おなかすいた。ユーショーしたから、ゴハンたべれるかな?」
今だ!!
うずらの惚れ薬から話がそれて、皆はジュノのモルボルカフェの話で盛り上がっています。
ジュノの下層では、最近できた期間限定のモルボルカフェに並ぶ人達で賑わっているとか。
俺の直感が、今がチャンスだと報せている!
雑談を交わしている皆の声に紛れて、俺はそっとサルサに訊ねてみました。
「サルサは、何が食べたいんだ?」
「んっとね、アタイ、おなかいっぱいおサカナたべたい」
「もっと大きな声で言えば、きっと食べれるよ」
「ホント?」
サルサがすぅっと息を吸い込み、そして、叫びました。
「アタイ、おサカナいっぱいたべたいっ!!!」


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ぴよ君にやられた。
黒糖爺ちゃんが、「優勝者サルサへの賞品は、魚食べ放題!」 って言った時、ボクはこっちを見てニヤリと笑ったぴよ君を見た。
せっかくの実験台が!
クマちゃんや、うずらちゃんやチリちゃんはともかく、クルたんやバル君、それに梅先生だったら、あとはモモって人も、ちょっとやそっとのことじゃ死んだりしないだろうから、遠慮なく実験台に出来たのに!!
あぁ、悔しいな。

陽が落ちると、ラバオでも花火の打ち上げが始まった。
ボクらは、花火がよく見える泉の側にテーブルを設置した。
サルサは、キャンプファイヤーの炎で焼いた魚を、「ウマニャー、ウマニャー」 とか言いながら頬張っている。
クマちゃんが 「お刺身も食べなよ」 って、サルサの世話を焼いてくれている。
その隣で、ぴよ君が勝ち誇ったような顔で 「残念だったな~」 って笑っている。
ボクは 「断らなくたって、実験台に出来るもんね!」 と負け惜しみを言いながら、悔しいよりも、楽しいな。
うずらちゃんとチリちゃんは、梅先生と黒糖爺ちゃんとお酒を飲んでいる。
そろそろ酔ってきたチリちゃんに、泣きが入って来る頃かな?
うずらちゃんは相変わらず強気なことばっかり言ってるし、梅先生はそんなうずらちゃんをあしらいつつからかったりしている。
クルたんとバル君とサンラーは、ポイントで交換してもらった花火で遊んでいる。
モモさんはサンラーの側へ行ったり、テーブルに戻って来て食べたり飲んだり、ウロウロと忙しい。
聞くところによると、モモさんはサンラーを相棒にしたいんだって。
だけど梅先生が、断固として阻止をしているらしい。
サンラーは、まだまだ自分は修行不足だって言ってるようだけど。
あんなお子ちゃまを相棒にしたいなんて、物好きにも程があるね。

「ねぇ、ぴよは、もし優勝したら何が欲しかったの?」
ふらりとやって来たモモさんが、テーブルの上の皿から串焼きを一本掴んでぴよ君に訊ねた。
ぴよ君はそうだなぁって少し考えた後、「洒落にならないようなガチなお願いは出来ないからなぁ」 って笑って言ったんだ。
するとモモさんが、「目撃者の始末・・・とか?」 ってぴよ君の顔を覗き込むようにして訊いた。
ぴよ君は 「物騒だなぁ」 って肩を竦めて笑っていたけど・・・何の話だろう?
「おっと、ぴよの側に長居をするとクマが妬く」
モモさんは串焼きを手に持ったまま、花火をしているサンラーたちの方へと、来た時みたいにふらりと戻って行った。


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やあ、オットーだよ。
あますず祭りの時期は、花火がよく売れるよね。
「マンドラ花火」 とか 「打ち上げモルボル」 とかが人気だよ。
どんな花火かって?
ぶっちゃけ言えば、既成の花火の名前を変えただけさ。

それはそうと、なんてタイミングが悪いんだろうね。
ラバオに来てみれば、金魚すくいのポイントでもらった我が娘が来ているじゃないか。
見つかるとまた狼藉を働かれるから、近づかないようにしておこう。
・・・っと、あれは護衛屋のモモ君。
それにコクトーの横にいるのは、サンドリアの神殿騎士団にいた男じゃないか?
ランコントルの新オーナーもいるし、バスの情報屋も一緒か。
いったい、クルクはどういう奴らと知り合いなんだ。
これは、早々に退散した方がよさそうだね。

気付かれないように、クルク達がいる反対側へ歩いていくと、泉に何かがプカプカ浮いていた。
お椀?
引き寄せて見ると、中には5種類の金魚が入っていた。
回りを見回したけど、お椀の持ち主はいないようだ。
金魚すくいの最中に、溺れて死んだか?
ふぅむ・・・。
この金魚をどうにかして、「超金魚」 として売れないかな?
「金運金魚」 とか 「恋金魚」 って名前にすれば売れそうだな。
取りあえず、この金魚はお椀ごといただいていくことにしよう。

そうしてオイラは、流れる祭囃子と花火の音を聞きながら、金魚を抱えてラバオから去ったのである。

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いつも遊びに来てくれてありがちょん(・▽・)
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【2017/08/15 23:59】 | * クルク一家
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