2度目のヴァナディール ソロ活動中の妄想屋クルクと仲間達。
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やあ、バルファルだ( ` ・∀・)
男性諸君、チョコレートはもらえたかな?

オレはクルクと、ジュノで待ち合わせをしたんだ。
下層の、天晶堂の前にある噴水んとこな。
ちょうど昼だったし、何か食べようって店を探しに行ったんだ。
オレもクルクもガッツリ系だからさ、どこにしようかな~ってさ。

たくさんの店が並んでる辺りに、ちょっと小洒落たカフェみたいな店があるじゃん?
店の外に傘付きのテーブルとか出ててさ、そこでお茶とか飲んじゃうような。
いかにもって感じで、エルヴァーンの男が足なんか組んで座っちゃってるわけだ。
向かいの席にいる女のコは、テーブルに肘をついて両手の指を組み合わせてさ、そこにアゴなんか乗せちゃって。
ハイハイ、タルタルじゃ絵にもなりませんよ。

通り過ぎようとしたら、そのエルヴァーンがオレに手を振ってきた。
エルヴァーンって、みんなタルタルマニアなのか?
と思ってよく見たら、梅さんだった!
普通の格好が変装って、どういうことだよ。
クルクも気づいたから、寄っていったんだ。

「あら、クルたんにバルちゃんじゃない」

梅さんの前に座ってたのは、うずらさんだった。
この間流砂洞で宝探しした時は、ラバオに2人が行ってるって知ってたけど、こうして偶然に会うと変な感じだ。
そう思ったのは、クルクも同じだったみたいだ。

「ジュノに梅とうずらがいるのって、変な感じ~」
「なによ、いちゃ悪い?」
「悪くはないけど~」
「良くないことが起こる前触れみたいな」
「どういう意味よ!」
「何かまた、変なことに巻き込まれそうってことだよ」
「バルちゃんは失礼ね! いつも騒動を起こしてるみたいな言い方しないでよ」

まるで騒動など起こしたことなんかないとでも言いたげなうずらさんに、黙ったままの梅さんが眉だけ上げた。
その梅さんに、クルクが 「チョコもらった?」 って聞いたんだ。
そう言えばうずらさん、店でチョコ作り教室をやってたって聞いたな。
意外だけど、うずらさんはけっこう料理が上手い。
だから当然だと思ってたけど、梅さんの返事は 「いいや」 だった。

「なんで? うずら、梅にチョコあげてないの?」
「そう言うクルたんは、バルちゃんにチョコあげたの?」
「ううん、まだあげてないよ」
「早く渡しなさいよ」
「うずらは何で渡さないの?」

なんつーデリカシーのない会話だ!
もしも、うずらさんがこれから渡そうと思っていたとしたら、どうするんだ。
何か演出があるのかもしれないし、だとしたらそのタイミングだってあるだろう。
それに、クルクも!
まだってことは、これからくれるってことだろ!?
オレは平静を装っているけど、内心じゃくれるのかくれないのか、ドキドキしてたんだぞ。
まぁ、くれるらしいから、それはよかったけどさ。
でも!
ドキドキしながら待っててもらうのと、人に言われて 「じゃぁ~はい」 って渡されるのじゃ、感動の度合いが違うだろ!
つーか、店の前の通りで、アイテムの受け渡しじゃねぇんだぞ!
四角い箱を渡されて、オレは 「あー、どうも」 とか言って受け取るしかない。
うずらさんが、「バルちゃん、開けてみなさいよ」 とか言ってる。
もらうタイミングも、箱を開けるタイミングも、うずらさんの指示かよ!
くっそぉ・・・女って、自分の時にはシチュエーションやらタイミングにうるさいくせに、なんなんだよ・・・。

オレは言われるまま、カフェ前の道端でクルクからもらった箱を開けた。
チョコの甘い匂い。
箱の中に入っていたのは、オニギリサイズの・・・。

「泥団子?」
「ちがうよ~! トリュフチョコだよ」

どう見ても、泥団子にしか見えない。
表面がボロボロしてて、なんか崩れそうだ。
立ち上がって、オレの手元を覗き込んだうずらさんがオレに言った。

「あら、ずいぶん大きいわね。バルちゃん、味見してみなさいよ」
「一々うるさいなぁ。帰ってから食うよ」

食べるとこまで指示するうずらさんに、オレは 「人のことより、自分も梅さんにチョコ渡したらどうだ?」 って言ってやった。
そしたら、「梅ちゃん、チョコ欲しいの?」 だって!
うずらさん、デリカシーは一かけらも持ち合わせてないのかよ!?
バレンティオンの当日に、チョコが欲しいのかと女に聞かれて、欲しいなんて男が言えるわけないだろーっ!!

「欲しい」

・・・言った・・・!!
梅さんが、普通に 「欲しい」 って言った。
で、うずらさんは、「あら、そう」 ってオレを見て、「バルちゃん、梅ちゃんに一口食べさせてあげて」 だと!?
そしたらクルクが、「いいよー、はい」 ってオレの手から箱を取って、梅さんに差し出して・・・・・・。

なんなの?
コレってただの試食会か?
そのチョコは、例え泥団子だろうがオレがクルクからもらったチョコで、食べる権利はオレにしかないはずだ。
なのに、なんで梅さんやうずらさんまで手を伸ばしてるんだよ!
しかも、オレが食べる前に!!

「やだ、クルたん、これボロボロしてるわ」
「なんかねー、なかなか丸まらなかったの」
「匂いはチョコだし甘いが、味はイマイチだな」
「えー、ホント?」
「口の中でボソボソしちゃって、滑らかさがないわね」
「・・・む~・・・ホントだぁ。不味いね」

おいーっ!
オレが食う前に、みんなして不味いとか言うな!
てか、泥団子が箱の中で、ボロッボロのただの泥になっちまってる・・・。

「クマちゃんのは、コロコロのトリュフチョコになってたよ」
「教わった通りに作ったの?」
「やったよ~」
「じゃぁどうしてこんなに大きいの? 普通、一口サイズでしょ」
「大っきい方がいいかなーって。あ、でもね、サルサのはドロドロのまま固まらなかったの」
「サルサって、カボちゃんが囲ってるミスラ?」
「雇っている、だろ」

そんな話を聞きながら、オレは今朝サンラーに会った時のことを思い出していた。
サンラーは、これからチョコクッキーを作るのだと言っていた。
たくさん作って、みんなに配るつもりらしい。
オレがジュノに出かけるって言ったら、ポストに送っておくと言っていた。
そう言えば去年もクルクとジュノで待ち合わせして、あの時はバレンティオン限定のチョコケーキをおごってもらったんだっけ。
実はクルクが食べたかっただけなんだけど、ハート形のチョコケーキが運ばれて来た時は、相当照れ臭かったなぁ。
その前の年は、サンドリア王家御用達のチョコをもらったっけ。
あれは流石に美味かった。
そんなことを思い出しながら、オレはしょんぼりとした気分でボロボロの泥団子が入った箱の蓋を閉めていた。

「バル~、お腹空いたからゴハン食べに行こ~」
「え? あー、おー」

まぁ、さ、いつもこんな感じだもんな。
別にいいけどさ。

「またね~」 とヒラヒラと手を振るうずらさんに、オレも手を振り返した。
テクテクと歩きながら、クルクが首を傾げている。

「うずらは何で梅にチョコあげないんだろうね~?」
「天邪鬼だから恥ずかしいんだろ」
「梅はきっとこの後、うずらのロクデモナイ提案に振り回されるんだろね~」

アハハと他人事に笑うクルクの横で、振り返って梅さんを見れば、気付いた梅さんが片手を軽く上げてくれた。
もう一度オレは手を振って、アレが食べたいコレが食べたいと言っているクルクに相槌をうちながら、手に持っているボロボロになった泥団子は、帰ったらホットチョコにして飲めばいいかと考えていた。

ハッピー? バレンティオン!






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【2017/02/14 23:59】 | * クルク一家
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