2度目のヴァナディール ソロ活動中の妄想屋クルクと仲間達。
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私はモモンジーナだ。
呼びにくければ、モモでいい。

先日、サンドリアでヨックと会った。
ヨックはタルタルの男で、一応冒険者だ。
私がヨックと知り合ったきっかけは、ロンフォールのミミズだった。
冒険者になりたてのヨックは、ミミズ相手に苦戦していた。
ヨックの剣を振るうフォームはひどく、見かねた私が剣の持ち方や踏み込み方などを指南してやったのがきっかけだ。
ヨックは、よく言えば人を疑うことを知らない、素直で純真な子だった。
悪く言えば、「どんくさい」 の一言に尽きる。
そのヨックと、モグハウス前でバッタリと会ったのだ。

私は 『獅子の泉』 で寝起きの一杯を飲もうとモグハを出た所で、モグハに戻って来たタルタルとぶつかりそうになった。
「すまない」 「ごめんなさい」 とお互い譲り合い、顔を見ればそれがヨックだったというわけだ。
だが、「久しぶりですね」 と私を見上げたヨックの顔がげっそりとしていて、私はビックリしてしまった。
どうしたのかと聞くと、このところ体調が悪いのだとヨックが言う。
「心配はいりませんよ」 と笑う頬にも力はなく、屈んで顔をよく見れば、目の下にはクマも出来ている。
じゃあ、と行こうとするヨックの足取りがヨロヨロしていて、私は飲みに行くのを取り止めて、ヨックをモグハへ送ることにした。

備え付けのガレーキッチンと、簡素なベッド。
ヨックのモグハには、それだけしか家具がなかった。
自他共に認めるドケチの私ですら、テーブルやイスくらいは持っているというのに。
「ずいぶんとび・・・ストイックな生活をしているんだな」
貧乏くさいという言葉を飲み込んで、私はガランとした部屋を見回した。
「お金がなくって、全部売ってしまったんです」
ヨックはそう言いながら、肩に掛けていた重そうなカバンを床に下ろした。
するとモグが、カバンに詰め込まれていた小瓶を取り出しながら、「クポォ」 とため息をついた。
突然、ヨックは 「ぁうっ!」 と声を出し、お腹を押さえながら 「ちょっとトイレに・・・」 と言って、奥へ駆け込んでしまった。

「ねぇ、ヨックはどうしたの?」
ただ事ではないヨックの様子に、私はモグに尋ねた。
モグはカバンの中から取り出した小瓶を一つ、私の足元に置いた。
「きっと、このポーションのせいクポ。このポーションを使うようになってから、ご主人様のお腹はピーピーになってしまったクポ」
「ポーション?」
私は床に腰を下ろし、床に置かれた小瓶を手に取って見た。
ビンのラベルには 『超高級ポーション』 と、手書きのラベルが貼ってある。
少し緑がかった濁った液体に、キラキラとしたものが混じっている。
一般に出回っているポーションとは、少し違っていた。
「天の塔の聖水で作った、特別なポーションらしいクポ」
「コレ、どうしたんだ?」
「アイテム屋さんで買ったらしいクポ。でもこのポーションには、本来の効能が全くないクポ。絶対におかしいクポ。モグは何度もそう言っているのに、ご主人様は特別なポーションだって信じ切っているクポ。このままじゃ、ご主人様が死んじゃうクポ」
助けてほしいクポと懇願された私は、試しに手の中にある特別なポーションとやらを飲んでみることにした。

栓を開けて匂いを嗅いでみると、生臭いような臭いがした。
少し口に含むと、鼻から腐臭が抜けて行く。
私は立ち上がり、キッチンの流しに吐き出した。
この味を、私は知っている。
「だ、大丈夫クポ?」
モグが私の顔を覗き込んでいる。
私はうがいをして頷くと、小瓶を自分のカバンにしまった。
こんなものを飲んでいたら、そりゃ腹だって壊すだろう。
そして飲み続けていたら、モグの言う通り死んでしまう。
「ヨックは、なんでこんなものを買ってくるんだ?」
「売りつけられるクポ。無理やりカバンに押し込まれて、代金を請求されるらしいクポ。お金がないと、持っているアイテムや装備や武器を持って行っちゃうクポ」
ヨックはいらないと言うが、相手に押し切られてしまうらしい。
家具も売り尽くして無一文になってしまい、ギルを稼ぐために狩りに出て、そこでポーションを飲んでいたのだろう。
狩りで貯まったギルをまた奪われ、ポーションを飲み、腹を壊して・・・間違いなく、これは死ぬな。

私が 「どこのアイテム屋だ?」 と聞くと、モグはタルタルの男が売り歩いていると言う。
やはりそうか、と私はひとりごちた。
「これはポーションなんかじゃないよ。これ以上飲み続けたら、本当に死ぬかもしれない」
「ど、どうしたらいいクポ?」
「とりあえず、ここにある超高級ポーションとやらは、全部処分した方がいいね」
「そうするクポ」
「それから、薬と何か食べ物を・・・」
キッチンに目を向けたが、食料らしきものは見当たらない。
「お金がないから、薬も食べ物も買えないクポ」
「そうか・・・」
といって、私が買ってやるというのは、ちょっと・・・なぁ。
「とにかく、キレイな水以外飲ませるんじゃないよ。薬と食べ物は、私が調達してきてやるよ」
「ありがとうございますクポ」

トイレにこもったまま、ヨックは出て来ない。
サンドリアにいる知り合いと考えて、すぐに浮かんだのはうずらとチリだ。
どっちにしようか考えた末、私はチリのモグハを訪ねることにした。
彼女なら貸し借りなしで、弱っている者を放ってはおけないだろうと思ったからだ。
そして案の定、友人が腹を壊して死にそうだと相談に来た私に、自分に出来ることなら何でも手伝うと言ってくれた。
「ミルク粥を作ってさしあげますわ。それから、お腹のお薬も必要ですわね」
「悪いね、助かるよ。感謝する」
礼を言うだけならタダである。
私のケチ根性など気づきもせず、チリは女神のように微笑んだ。


あれは、私が神殿騎士団の特別隊に配属されてすぐの頃だ。
隊長からもらったポーションを飲んで、えらい目に遭ったことがある。
スリを追い掛けて捕り押さえた後だったし、喉が乾いていたこともあり、私はそれを一気に飲みほしてしまったのだ。
たいした量ではなかったが、その直後、口の中に広がった腐敗臭たるや、想像を絶するものだった。
胃から込み上げてくるものを必死に堪えたのは、その前に食べた昼飯が勿体無かったからに他ならない。
すぐに隊長に文句を言いに行くと、逆にバカかと言われてしまった。
「冒険者に扮して、これと同じものを売っている者を捕まえろと言ったのに、飲んでどうする」
その日の朝私は、時間をかけて清書した書類を隊長に提出したのだが、それを一瞥しただけで字が汚いと言われ、ショックと腹立ちでイライラしていたため、話をよく聞いていなかったのだ。
神殿の聖水で作った特別製のポーションだという物を、冒険者相手に高額で売り歩いているタルタルの商人がいるという。
私が受け取ったポーションは、被害者からの証拠品であり、別に私にくれたわけではなかったのだ。
そしてその中身はポーションなどではなく、腐った水だった。
悪質極まりない犯罪に、私たちは犯人を捜した。
だが結局、私が三日三晩腹痛と闘う羽目になっただけで、犯人は捕まらなかったのだ。

あれから何年経っただろうか?
再びサンドリアに現れたのならば、今度こそ捕まえてやろうと私は鼻息を荒くした。
あの時の犯人の情報をもう一度詳しく聞くために、私は隊長に会いに行くことにした。


ウィンダスにある隊長のモグハを訪ねると、残念なことにサンラーはいなかった。
用があるのは隊長だが、会いたいのはサンラーなのだ。
どこへ行ったのかとモグに聞くと、目の院に本を借りに出掛けていると言う。
仕方がないので、サンラーが戻るのを待つ間に、私は隊長から話を聞くことにした。

隊長はテーブルに頬杖をついて、手にしているフォークで皿の上の豆を転がしていた。
目の前に腰を下ろした私を不機嫌そうな目つきでチラリと見ただけで、何をしているのか聞いても答えない。
「サンラーさんに叱られたクポ」
代わりにモグが教えてくれた。
「いつもいつも豆を残しているから、きちんと食べ終わるまで席を立ったらダメって言われているクポ」
隊長は、豆が嫌いだ。
理由は 「なんとなく」 だと言っていた。
なんとなく嫌いなだけで食べ物を残すなど、食うことに困ったことのない坊ちゃん育ちめ!
おまけに、サンラーに叱られるなど、羨ましすぎるっ!
私も叱られたい!
サンラーに叱ってもらうには、何をすればいいだろうか?
おだんごを突っついてみるか?
それとも、ローブを捲ってみるか?
だが、そんなことをして嫌われないだろうか?
叱られたいが、嫌われたくはない。
クソッ、どうすればいいんだッ!?

「何の用だ?」
「は?・・・あぁ」
一瞬ここへ来た目的を忘れた私だが、「これを見てくれ」 とテーブルの上に 『超高級ポーション』 とラベルが貼られたビンを置いた。
「見覚えない?」
「これがどうした?」
興味なさそうに豆を転がしている隊長に、私は友人が被害に遭ったと話をした。
「同じ犯人だと思うの。あの時の犯人の情報、知っていることを教えてほしい」
私が言うと、隊長は 「情報?」 と顔を上げた。
そして、思い出すように視線を宙に彷徨わせた後、豆の乗った皿を私の方へと押しやった。
教えて欲しければ、食えということか。
「ったく、豆の何が嫌だっていうの」
私は腰を浮かせて隊長の手からフォークを引ったくり、皿を持って口に当てると、掻き込むように豆を頬張った。
柔らかく煮てある豆は、程よい塩加減で美味かった。
「クポーッ! ご主人さまは、ズルをしたクポ! サンラーさんに言いつけるクポ!」
「俺のせいじゃない。こいつが勝手に食ったんだ」
「なに見え透いたウソを言ってるクポ! モモさんも、食べるならテーブルマナーを守るクポ! 行儀が悪いクポ!」
お代わりはないか聞いてみようと思ったが、モグがうるさく説教を始めたので諦めた。
何だって隊長のところのモグは、こんなにガミガミと口やかましいのだろう。
小言を言い続けるモグを残し、隊長と私はモグハを出た。

「で、情報を聞きたいんだが」
水の区へ出る階段を降りた所で、私は足を止めて隊長を見た。
すると隊長は 「あぁ」 と顎を上げて、「タルタルの男だ」 とだけ言う。
「そのくらいは知っている」
「以上だ」
「・・・は?」
「それしかわからんから、犯人が接触してくるように、冒険者を装えと言ったんだ」
「他に、何か入手した情報はないの?」
「あったら言っている。極秘にする意味がわからん」
つまり、手掛かりなど何もないってことか。
「チッ! 無駄足だった」
私が舌打ちすると、隊長は腕組みをした姿勢で私を見下ろした。
「サンラーの豆が食えたんだから、ありがたく思え」
「私が食ってやったんだから、ありがたく思え」

こうなったらヨックを囮にして、再び偽ポーション屋が現れた所を捕まえるしかない。
私はあの時の恨みを、忘れてはいないのだ!
あのポーションを飲んだせいで、私は腹痛を起こした。
おかげで、隊長のおごりだという飲み会に行けなかったのだ。
タダで飲み食いできる機会を、一度失ったんだ。
必ず捕まえて、騎士団に引き渡してやる!

と、その時、バタバタと慌ただしい足音が聞こえた。
顔を向けると、1人のタルタルが走って来る所だった。
そして階段の下に立っている私に気が付き、両手をブンブンと振り回して近づいて来た。
「おお、君は護衛屋のモモ君じゃないか。いいところで会った!」
そのタルタルは、私が何度かラバオで護衛の依頼を受けたことのある客だった。
「オットーさん、慌ててどうしたの?」
「今すぐ頼む、おいらを安全な所まで護衛しておくれ」
「安全な所って・・・何があったの?」
「おいらの商売を邪魔する奴に、追われているんだ。捕まったらヒドイ目に遭わされる」
オットーさんは、各地を回ってアイテムの売り買いをしている雑貨屋だ。
支払いに気前がいいので、彼は私の優遇リストに載っている。
そんな彼の依頼なら、何を置いても受けるに決まっている。
「とりあえず、私のモグハに匿ってあげるよ。それから落ち着き先を検討しよう」
「助かる!」
偽ポーション屋のことは、オットーさんを無事に逃がしてから考えよう。
それまでにはきっと、ヨックの体調もマシになっているはずだ。
ヨックのことは、チリに任せておけばいいだろう。
私は 「それじゃ」 と隊長に挨拶をして、オットーさんを連れてクリスタルに飛び込んだ。

そのすぐ後、切れたロープを手にしたクルクが 「逃げられた!」 と言いながら走って来たことを、私は知らない。



To be continued.






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【2017/05/08 23:59】 | * クルク一家
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やあ、バルファルだ( ` ・∀・)
男性諸君、チョコレートはもらえたかな?

オレはクルクと、ジュノで待ち合わせをしたんだ。
下層の、天晶堂の前にある噴水んとこな。
ちょうど昼だったし、何か食べようって店を探しに行ったんだ。
オレもクルクもガッツリ系だからさ、どこにしようかな~ってさ。

たくさんの店が並んでる辺りに、ちょっと小洒落たカフェみたいな店があるじゃん?
店の外に傘付きのテーブルとか出ててさ、そこでお茶とか飲んじゃうような。
いかにもって感じで、エルヴァーンの男が足なんか組んで座っちゃってるわけだ。
向かいの席にいる女のコは、テーブルに肘をついて両手の指を組み合わせてさ、そこにアゴなんか乗せちゃって。
ハイハイ、タルタルじゃ絵にもなりませんよ。

通り過ぎようとしたら、そのエルヴァーンがオレに手を振ってきた。
エルヴァーンって、みんなタルタルマニアなのか?
と思ってよく見たら、梅さんだった!
普通の格好が変装って、どういうことだよ。
クルクも気づいたから、寄っていったんだ。

「あら、クルたんにバルちゃんじゃない」

梅さんの前に座ってたのは、うずらさんだった。
この間流砂洞で宝探しした時は、ラバオに2人が行ってるって知ってたけど、こうして偶然に会うと変な感じだ。
そう思ったのは、クルクも同じだったみたいだ。

「ジュノに梅とうずらがいるのって、変な感じ~」
「なによ、いちゃ悪い?」
「悪くはないけど~」
「良くないことが起こる前触れみたいな」
「どういう意味よ!」
「何かまた、変なことに巻き込まれそうってことだよ」
「バルちゃんは失礼ね! いつも騒動を起こしてるみたいな言い方しないでよ」

まるで騒動など起こしたことなんかないとでも言いたげなうずらさんに、黙ったままの梅さんが眉だけ上げた。
その梅さんに、クルクが 「チョコもらった?」 って聞いたんだ。
そう言えばうずらさん、店でチョコ作り教室をやってたって聞いたな。
意外だけど、うずらさんはけっこう料理が上手い。
だから当然だと思ってたけど、梅さんの返事は 「いいや」 だった。

「なんで? うずら、梅にチョコあげてないの?」
「そう言うクルたんは、バルちゃんにチョコあげたの?」
「ううん、まだあげてないよ」
「早く渡しなさいよ」
「うずらは何で渡さないの?」

なんつーデリカシーのない会話だ!
もしも、うずらさんがこれから渡そうと思っていたとしたら、どうするんだ。
何か演出があるのかもしれないし、だとしたらそのタイミングだってあるだろう。
それに、クルクも!
まだってことは、これからくれるってことだろ!?
オレは平静を装っているけど、内心じゃくれるのかくれないのか、ドキドキしてたんだぞ。
まぁ、くれるらしいから、それはよかったけどさ。
でも!
ドキドキしながら待っててもらうのと、人に言われて 「じゃぁ~はい」 って渡されるのじゃ、感動の度合いが違うだろ!
つーか、店の前の通りで、アイテムの受け渡しじゃねぇんだぞ!
四角い箱を渡されて、オレは 「あー、どうも」 とか言って受け取るしかない。
うずらさんが、「バルちゃん、開けてみなさいよ」 とか言ってる。
もらうタイミングも、箱を開けるタイミングも、うずらさんの指示かよ!
くっそぉ・・・女って、自分の時にはシチュエーションやらタイミングにうるさいくせに、なんなんだよ・・・。

オレは言われるまま、カフェ前の道端でクルクからもらった箱を開けた。
チョコの甘い匂い。
箱の中に入っていたのは、オニギリサイズの・・・。

「泥団子?」
「ちがうよ~! トリュフチョコだよ」

どう見ても、泥団子にしか見えない。
表面がボロボロしてて、なんか崩れそうだ。
立ち上がって、オレの手元を覗き込んだうずらさんがオレに言った。

「あら、ずいぶん大きいわね。バルちゃん、味見してみなさいよ」
「一々うるさいなぁ。帰ってから食うよ」

食べるとこまで指示するうずらさんに、オレは 「人のことより、自分も梅さんにチョコ渡したらどうだ?」 って言ってやった。
そしたら、「梅ちゃん、チョコ欲しいの?」 だって!
うずらさん、デリカシーは一かけらも持ち合わせてないのかよ!?
バレンティオンの当日に、チョコが欲しいのかと女に聞かれて、欲しいなんて男が言えるわけないだろーっ!!

「欲しい」

・・・言った・・・!!
梅さんが、普通に 「欲しい」 って言った。
で、うずらさんは、「あら、そう」 ってオレを見て、「バルちゃん、梅ちゃんに一口食べさせてあげて」 だと!?
そしたらクルクが、「いいよー、はい」 ってオレの手から箱を取って、梅さんに差し出して・・・・・・。

なんなの?
コレってただの試食会か?
そのチョコは、例え泥団子だろうがオレがクルクからもらったチョコで、食べる権利はオレにしかないはずだ。
なのに、なんで梅さんやうずらさんまで手を伸ばしてるんだよ!
しかも、オレが食べる前に!!

「やだ、クルたん、これボロボロしてるわ」
「なんかねー、なかなか丸まらなかったの」
「匂いはチョコだし甘いが、味はイマイチだな」
「えー、ホント?」
「口の中でボソボソしちゃって、滑らかさがないわね」
「・・・む~・・・ホントだぁ。不味いね」

おいーっ!
オレが食う前に、みんなして不味いとか言うな!
てか、泥団子が箱の中で、ボロッボロのただの泥になっちまってる・・・。

「クマちゃんのは、コロコロのトリュフチョコになってたよ」
「教わった通りに作ったの?」
「やったよ~」
「じゃぁどうしてこんなに大きいの? 普通、一口サイズでしょ」
「大っきい方がいいかなーって。あ、でもね、サルサのはドロドロのまま固まらなかったの」
「サルサって、カボちゃんが囲ってるミスラ?」
「雇っている、だろ」

そんな話を聞きながら、オレは今朝サンラーに会った時のことを思い出していた。
サンラーは、これからチョコクッキーを作るのだと言っていた。
たくさん作って、みんなに配るつもりらしい。
オレがジュノに出かけるって言ったら、ポストに送っておくと言っていた。
そう言えば去年もクルクとジュノで待ち合わせして、あの時はバレンティオン限定のチョコケーキをおごってもらったんだっけ。
実はクルクが食べたかっただけなんだけど、ハート形のチョコケーキが運ばれて来た時は、相当照れ臭かったなぁ。
その前の年は、サンドリア王家御用達のチョコをもらったっけ。
あれは流石に美味かった。
そんなことを思い出しながら、オレはしょんぼりとした気分でボロボロの泥団子が入った箱の蓋を閉めていた。

「バル~、お腹空いたからゴハン食べに行こ~」
「え? あー、おー」

まぁ、さ、いつもこんな感じだもんな。
別にいいけどさ。

「またね~」 とヒラヒラと手を振るうずらさんに、オレも手を振り返した。
テクテクと歩きながら、クルクが首を傾げている。

「うずらは何で梅にチョコあげないんだろうね~?」
「天邪鬼だから恥ずかしいんだろ」
「梅はきっとこの後、うずらのロクデモナイ提案に振り回されるんだろね~」

アハハと他人事に笑うクルクの横で、振り返って梅さんを見れば、気付いた梅さんが片手を軽く上げてくれた。
もう一度オレは手を振って、アレが食べたいコレが食べたいと言っているクルクに相槌をうちながら、手に持っているボロボロになった泥団子は、帰ったらホットチョコにして飲めばいいかと考えていた。

ハッピー? バレンティオン!






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【2017/02/14 23:59】 | * クルク一家
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こんにちは~、クマですよ~ん。

今年もバレンティオンの季節がやって来ましたネ♪
みんなはもう、準備万端整ってるのかな?
ステキなお店を予約したり、デートコースのシュミレーションは抜かりない?

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ここ数年は、もうずっとモグたちがバレンティオンのイベントを仕切っているよね。
だけどやっぱり、アタシは女の子が好きな男の子にチョコを渡すっていうのが王道だと思ってるんだ。
バレンティオンっていうお祭りがあるから、普段は言えない女の子たちは勇気が出たり、照れ隠しが出来るんだよね。
うふふ・・・。
うちのみんなもそうだよね。
クルたんとうずらさんはツンデレだし、チリさんは恥ずかしがり屋さんだもんね。

今年はみんな、チョコをどうするのかなって聞いてみたんだ。
クルたんとは毎年一緒に作ってるんだけど、今年はトリュフチョコに挑戦したいねって話してたんだ。
うずらさんは今年も王家御用達のチョコを注文するのかなって思ったら、それは自分用に注文するんだって。
あ、アタシも自分用をお願いしちゃった♪
でね、うずらさんは、お店でチョコを作るって言うの。

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チョコ作りに必要なものは全部用意して、手作りチョコ教室をやるんだって!
すでに予約は一杯で、中にはお料理などしたこともない貴族のお嬢様もいるんだとか。
どうやって宣伝したのかと思ったら、梅兄さんの弟さんの奥様のシュリーナさんが、口コミをしてくれたんだって。

一緒にどう? って誘ってくれたけど、アタシももうククル豆の用意しちゃったんだ。
それとね、クルたんの他に、もう一人呼ぶつもりなの。
サンちゃん?
ううん。
サンちゃんにも声をかけたけど、梅兄さんとこのモグがチョコ作りを手伝うって張り切ってるらしいんだ。

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えっとね、カボちゃんのモグハで留守番を任されてる、あのサルサって名前のミスラ。
あの子、ずっとオズトロヤ城の牢屋に囚われてたのをカボちゃんに助けられて、だから他に友達とかいないみたいなんだよね。

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カボちゃんは今ウィンダスに行っちゃってるし、アタシと同じミスラだし・・・。
なんかちょっとね、毎日が楽しいといいなって、気になっちゃうんだ。

よぉ~っし!
みんなで美味しいトリュフチョコを作っちゃうぞ★






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【2017/02/07 23:59】 | * クルク一家
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よい子のみんな、今日も元気に冒険してるかな?
品揃え豊富、安くて品質良好、オットー商会の社長だよ。

2ヶ月前に作った、天の塔の 噴水の水 聖水を使った特製ポーションだけど、なんか濁ってきちゃったんだよね。
とりあえず飲んでも毒にならないように、毒消しを混ぜてみたんだ。
それから、クリスタルの欠片を粉にして入れてみたら、ちょっとキラキラしていい感じだよ。
量も増えたし、高級感も増したし、これはお買い得だね。

ラテーヌ辺りでお客を探そうとロンフォに出たら、一昨日ポーションを売ったタルタルがウロウロしてるのを見つけたんだ。
もちろん声をかけたよ。
彼はいいお客だね。
特製ポーションを、ぜーんぶお買い上げしてくれたのさ。
これでスッキリした。

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さて、明日からバレンティオンのイベントが始まるね。
チョコに混ぜるだけで意中の人と両想いになれる惚れ薬や、好きな女の子からチョコがもらえるかもしれないお守りとか、恋のライバルを蹴落とす強力なお腹ピーピー薬とか用意しなくっちゃ。

それじゃ、またね★


・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・・・・*・・・

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みなさんこんにちは、ヨックです。

一昨日買った楽譜をモグに預けたら、モグが同じ楽譜は持っていても仕方ないから売るって言うんです。
売れるならいいやって預けたんですけど、モグがこれはニセモノだって言うんです。
ニセモノって何かと聞いたら、これは楽器屋さんのチラシだって言うんですよ!
そんなはずないのに。

今日ぼくは、ロンフォールで笛の練習をしていたんです。
剣で戦うよりも、ぼくには向いているかもしれません。
それでもやっぱり敵に襲われたりすることもあるので、剣の練習もしなくちゃなって思います。

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笛を吹いていたら、一昨日会った雑貨屋の社長さんが褒めてくれました。
ぼくの笛を聞いているだけで、感動して涙が出そうになってしまうって言われました。
それから、もっとたくさんの人に聞いてもらいたから、コンサートをしようって言われました。
でもコンサートを開くには、準備にお金がかかります。
チケットを売れば倍以上のお金が戻って来るって言われましたけど、そもそも準備のためのお金がありません。
そうしたら社長さんが、これを売ればいいって、クリスタルポーションというのを安く譲ってくれたんです。
ぼくは持ち合わせがなかったので、代わりに剣を渡しました。

荷物が一杯になってしまったので、ぼくは一度モグハウスに戻ることにしました。
そしてモグにクリスタルポーションを預けようとしたら、そんなアイテムは存在しないって言うんです。
ありますよ、ここに。

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それでもモグは、これは飲んでもHPは回復しないって言うんです。
きっと何かの手違いなんでしょう。
気を取り直して、ぼくはコンサートのために、もう一度ロンフォールへと笛の練習をしに行きました。
あ、そうだ!
チケットが出来たら、ウィンダスにいるあの子を招待しなくっちゃ。
がんばるぞ~♪




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やぴ~、クルクだよ(・▽・)ノ

今日もカボスのレベル上げをしていたよ。
書くことがなかったから、この前の続き的なww
オトウちゃん、犯罪者だよw






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【2017/02/05 23:59】 | * クルク一家
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ごきげんよう、チリですわ。

うずらちゃんが幻の古酒を探しに、兄様とクゾッツへ行ってしまっている間、お店はピヨさんとクマさんがお手伝いに来てくださっていましたの。
お二人とも接客がお上手で、クマさんはお料理のお手伝いもしてくださったり、ピヨさんは意外にもお酒に詳しくて、とても助かりましたわ。

以前からたまにお見えになっていた、ご年配のエルヴァーンの男性のお客様は、クマさんのことを孫のようだとおっしゃって、連日お店に足を運んでくださっておりました。
クマさんはミスラですのに、孫とはどういうことでしょう?
それと、女性のお客様が増えたようにも思えます。
ピヨさんはとても人当たりの良い方ですから、そのせいかもしれませんわ。
うずらちゃんファンのお客様は、うずらちゃんがいつ戻って来るのかと残念がっていらっしゃいましたけど。
ピヨさんとクマさんには、これからもたまにお店のお手伝いをお願いしてみてはどうかしら。

それから、黒糖さんがお客様でいらしてくれたのです。
きっと、心配で様子を見に来てくださったのだと思いますわ。
その時に、たまたまいらっしゃっていたお客様とお知り合いだったようで、十数年ぶりの再会だとおっしゃっていましたの。
そのお客様はタルタルでしたので、私にはお年がよくわかりませんでしたが、所々に聞こえてくるお話から、娘さんが冒険者をされているようでしたわ。
黒糖さんはその方を、「オットー」 とお呼びになっていらっしゃいました。

そのオットーと呼ばれたタルタルの方ですが、実はお店が始まる少し前にお見かけしていたのです。
場所は、港の競売所前でした。
私はうずらちゃんに頼まれていたものを探しに行ったのですが、その日は出品されておりませんでしたの。
モグハへ戻ろうとした時、オットー様がタルタルの男性にアイテムを手渡しておりました。
その方は緑色のタルタル装備を着ていらして、まだお年がお若いようで、オットー様に言われるままに、楽譜やポーションを抱えきれないほど受け取って、困った顔をしていらっしゃったのです。

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渡された楽譜には持っているものもあったようで、そう言うとオットー様はいくつあっても困らないとおっしゃり、若いタルタルさんがポーションはいらないと言うと、オットー様はこれは天の塔の聖水から作られた希少なポーションだとおっしゃり・・・。
そうしてオットー様は、両手が塞がっている若いタルタルさんのカバンから勝手にお金を取って、これでは足りないからとクリスタルや何かの毛皮や鉱石までも取っていました。
オットー様は「またヨロシク」 とおっしゃっていたので、もしかしたら若いタルタルさんはカモにされてしまっているのかもしれませんね。
お二人の間で商談が成立してしまっているので、私が口を挟んでいいものかと迷っているうちに、お二人はそれぞれの方向へ歩いて行ってしまったのです。

そしてお店で再会された黒糖さんも、「お主はまた、セコくて悪どい商売をしておるんじゃなかろうな?」 と口にされていたので、やっぱり若いタルタルさんは被害に遭っていたのだと、私は自分の勇気のなさを反省いたしました。

それにしても、オットー様は全く悪びれたご様子も見せず、黒糖さんに宝の地図を売りつけようとなさっておりました。
幻の結晶と呼ばれている宝珠が、北の地にある池に沈んでいるのだとか。
それはクリスタル戦争以前のもので、彼の地に迷い込んでしまった瀕死のタルタルが、敵に奪われないために池に沈めたものだとおっしゃるのです。
ピヨさんは指を舐める仕草をした後、指で片眉をなぞって笑っていました。
もちろん黒糖さんはお断りしていたようです。

お店を閉めた後にピヨさんがポツリとこんなことをおっしゃっていましたの。

「アネキが探しに行ってる幻の古酒っていうのも、案外あのお客が口から出まかせで言ったもんだったりしてね」

それから数日後、うずらちゃんがクゾッツから戻ってまいりました。
ラバオでモモさんや、クルクさんとバルファルさんとサンラーさんに会ったようで、みんなで宝探しをしたそうです。
ですが残念なことに、幻の古酒は見つけることが出来なかったそうです。
なんでも、ラバオで幻の宝の地図というのを買ったそうで・・・。
こ、このことは、ピヨさんには黙っていようと思います。

何はともあれ、うずらちゃんがケガもなく無事に帰って来てくれたことが、私には嬉しいことですわ。






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ポチッと押してくれたら嬉しいな♪




【2017/02/02 23:59】 | * クルク一家
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みやぴん
オトウちゃんww外道だwwww

というわけでクルクたんこんにちは('-'*)

カモにされるヨックくんついに出てきましたね〜。
でも色々トロそうなのに(失礼)どうやってカモにされるほどお金貯めてるんだろう?・・・と思ってたら現物徴収www さすがです。

そして、コクトーさんとオットーさんが昔馴染みって、こう名前で並べてみると19世紀ヨーロッパあたりのギムナジウムの同窓生みたいでなんだか格調高くて素敵です。

幻の古酒のウワサにもこんな背景があった(?)のですね〜。
前回コメントしそびれてしまったのですが、
砂地を走るチョコボの乗り心地とか、呪符にクリスタル巻いて投げるとことか、クルクたんの小説には、ヴァナ内の何気ない事象に「ああ!きっとそうそう!」というリアルな感触を与えてくれるような描写が色々あって大好きです(*゚∀゚)

Re: みやぴんさん
クルク
お師匠、こんにちは(・▽・)ノ

インチキ商会のオトウちゃんとカモられるヨッくんは、ずっと書きたかったのですw
ヨッくんは要領悪くて騙されやすくていつも損してて、でも自分ではそれに気づいていなかったりするから、幸せっちゃ幸せな子ですかねww
ヨッくんから奪ったアイテムは、多分ちょっと手を加えたインチキ商品にして、きっとまたヨッくんに売りつけるんだと思います★

コクトーとオットーで、19世紀ヨーロッパのギムナジウム!
ふんわりした白いシャツに、赤くて細いリボンタイで、膝上くらいの半ズボンっすか!!
コクトーは秀才だけど家があんまり裕福じゃないんだけど、下級生たちの面倒見が良くて慕われてるの。
オットーは成金の家の子で、先生とかには良い子ちゃんだけど、実は不良仲間とタバコ吸ってたりするの。
ありがち設定ww

ヴァナのフィールドって、サルタバルタの崖みたいな、こんなトコから飛び降りたら死ぬでしょってとこから普通に飛び降りられるのに、このくらいなら降りられるよって段差も降りれなかったりしますよね~。
そういう時って、出来る理由と出来ない理由を考えちゃったりするのですw
お師匠の「石碑のクエ」のマンガを見て思い出したんですが、セルビナの粘土で写した後、うっかり転んだり座ったりして、せっかく写した粘土が潰れちゃったりしないのかなぁ?とか、そもそもあんな大きな石碑を写す粘土ってどれだけ大きいんだろう?とか考えてましたねwww
そういう「考えちゃいけないこと」を考えて、自分でつじつま合わせを考えたりするのも好きだったりしますw


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